シスター風花の懺悔室へようこそ。
BGM
bitter sweet
脚本家
sikimi
投稿日時
2015-10-24 20:56:29

脚本家コメント
シスター風花の懺悔室、3人目です。
前回コメントで『ああ…次は高木社長だ…』的なコメントがありまして、何となく書いてみました。
…前振りが長すぎて、前振りが本編に。何時ものことです。

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豊川風花
ここは、シスター風花の懺悔室。
豊川風花
ここで、迷える子羊さんの悩みや後悔を聴いて、導いてあげるのが私の仕事。
豊川風花
今日もまた、悩める子羊さんがやって来たようね…。
豊川風花
【コンコンコン】どうぞ。
高木社長
失礼するよ、豊川くん。
豊川風花
あら、高木社長じゃないですか。どうされたんですか?
高木社長
君がいろいろな人の悩みや懺悔を聞いていると小耳に挟んでね。私も来てみたということだよ。
豊川風花
ということは、高木社長も何かあるんですね?
高木社長
これだけ長く生きていると、後悔や悩みは数多くある物だよ。
高木社長
我が社のアイドルに聞いてもらうというのも、申し訳ない話なのだが…ね。
豊川風花
そんな…!私だって社長とプロデューサーさんに見いだしてもらった身なんですよ?
豊川風花
悩みを打ち明けてもらうのも恩返しの一つです。私で良かったら話して下さい。
高木社長
そうか。老人のつまらない昔話だが、一つ聴いてもらおうか。
高木社長
懺悔というのは他でもない。私が過去にプロデュースした娘についてなんだ。
豊川風花
高木社長がプロデュースしたっていうと…。
高木社長
そうだ。昔、私と黒井が2人でプロデュースし、鳴かず飛ばずで引退することになった娘だ。
豊川風花
……。
高木社長
当初は2人でプロデュースしていたのたが、黒井のやり方とは馬が合わなくてな。
高木社長
私は私流のやり方考え方を何度も伝えたのだが、黒井には理解してもらえなかったんだ。
高木社長
結局、私と黒井は袂を分かち、それ以降は私がその娘をプロデュースすることとなった。
高木社長
だが、私にはアイドルを育てる技量が足りなくてな。その娘はまもなく引退することとなったのだ。
高木社長
その娘には今でも申し訳なく思っている。彼女には才能があったが、それ以上に…。
高木社長
人を笑顔にするのが大好きだった。もっと沢山の人を笑顔にしたかっただろうが、叶わなかった。
高木社長
…今でもずっと後悔しているのだ。あの時、黒井の話をきいていたら彼女はもっと歌えたはずだと。
高木社長
彼女をもっと長く、アイドルの舞台に立たせてあげられたのではないか…とな。
豊川風花
高木社長…。
豊川風花
…私は、その方のことをよく存じておりません。
豊川風花
ですが、最後の最後まで高木社長のプロデュースでアイドルを出来て幸せだったと思いますよ?
高木社長
…そうか。そうだと嬉しいのだがな。
豊川風花
これはあくまで私の考えで、詭弁でしかありませんが…。
豊川風花
今、私は765プロでアイドルが出来て幸せです。この気持ちに嘘偽りはありません。
豊川風花
少し、正統派な仕事が少なくてセクシーな仕事が多いですけど…。
豊川風花
貴方の教えを受け継ぎ、アイドルのために実践し、奔走している…。
豊川風花
最高のプロデューサーの下で毎日笑顔でアイドルしていますから。
豊川風花
そのプロデューサーを育てた高木社長にプロデュースしてもらったアイドルでしたら…。
豊川風花
絶対に、最後の瞬間まで幸せだったはずです♪
高木社長
豊川くん…。
高木社長
…はは、私は良い部下を持ったものだ。年をとると涙腺が弱くなってしまって、情けない。
高木社長
話を聞いてもらって、胸のつっかえが取れたようだ。ありがとう、豊川くん。
豊川風花
私は話を聞いて、私の思ったことを言っただけです。礼を言われるようなことはしていませんよ?
高木社長
そうか…。だが、感謝はしても罰は当たるまい。改めてお礼を言わせてもらおう。
豊川風花
うふふ…♪どういたしまして。
高木社長
…そうだ。ついでに悩みも一つ聴いては貰えないかね?
豊川風花
勿論いいですよ?
高木社長
それは助かる。悩みというのは黒井のことなのだが…。
高木社長
最近、外回りに出るたびに黒井を見かけるのだ。
豊川風花
…え?
高木社長
今までは出会うと二、三話をしていたのだが…。
高木社長
最近は遠目から私を見るとすぐに物陰に隠れてしまうのだよ。ヤツは一体何を考えているのやら。
豊川風花
女子中学生の初告白じゃないんですよ、あのツンデレおじさんは!!

(台詞数: 50)