豊川風花
─前略、桜庭薫殿。
豊川風花
─この度は、DRAMATIC STARSの初ライブ、おめでとうございます。
豊川風花
─今も、そして昔も同業の者として、陰ながら応援しております。
豊川風花
─しかし、縁とは何とも不思議なものですね。
豊川風花
─かつて私の上にいらした先生が、まさかアイドルになるとは。
豊川風花
─正直に申しまして、貴方にアイドルという仕事が務まるのか、半信半疑でした。
豊川風花
─いつもひどく理性的で、合理的で、良く言えば冷静、悪く言えば無愛想。
豊川風花
─そんな桜庭先生に、誰かに笑顔を与える夢みたいな仕事が出来るのだろうか、と。
豊川風花
─無礼な筆であることは承知です。でもそれぐらい、貴方は鉄のような方でしたから。
豊川風花
─ですが、人づてに貴方の、貴方達の活躍を耳に挟むようになると…。
豊川風花
─そんな私の疑念は、とんだ杞憂だったと、内省せざるを得ません。
豊川風花
─TVで見掛ける貴方と仲間達の笑顔は、とても清々しく、眩しくて。
豊川風花
─とても良い仲間に巡り会えたのかなと、想像しては頬を緩めています。
豊川風花
─手前の事になりますが、私もアイドルとして、とても充実した毎日を送っています。
豊川風花
─今を支えてくれる、沢山の仲間達は勿論ですが、『あの頃』の仲間…。
豊川風花
─看護士として勤めていた頃の仲間も、私の夢を応援してくれているから。
豊川風花
─だから私は、今を頑張れているのだと思っています。
豊川風花
─立場上、表立って口には出来ませんが…桜庭先生。
豊川風花
─私も、新しい場所を選んだ貴方の夢を、応援しています。
豊川風花
─いつか、様々な垣根を越えて、貴方達と共演出来たら、個人的にはとても嬉しいです。
豊川風花
─どうかお身体にはお気をつけて…と言っても、貴方にはその心配は無用でしょうが。
豊川風花
─これからの皆様の益々のご発展を、心よりお祈り致します。草々
豊川風花
─765プロ所属、豊川風花。
豊川風花
……ふぅ、楽屋宛の電報、こんな感じでいいかな。
豊川風花
頑張ってください、桜庭先生。
豊川風花
あっ、そうだ…これだけは書いておかないと。
豊川風花
─追伸。
豊川風花
─キャスター椅子で乱入するのはやめてください。子ども達が真似して怪我しますよ?
(台詞数: 28)