豊川風花
ど、どうしたんですか、プロデューサーさん。それは……ゲーム機?
豊川風花
……風花が、オススメのゲームを教えてほしいって言ってたから、実家から持って来た、ですか。
豊川風花
まさか、あのとき何気無く言ったことを覚えてもらえてるなんて……ちょっと嬉しいです。
豊川風花
でも私、ゲームはしたことが無いから……一緒にやってくださいね。
豊川風花
これはRPGなんですか。体を動かすゲームじゃないから、私でも楽しめるかも。
豊川風花
あれ?なんだか、日本が舞台みたいですね。風景とか地名とかが……
豊川風花
てっきりRPGって、中世ヨーロッパのお城が有って、鎧兜を身に付けて……だと思ってました。
豊川風花
……そこまで無知じゃないです!患者さんがやってたから、ポケモンやモンハン位は知ってます!
豊川風花
……え、あれはRPGとは言わないんですか……
豊川風花
ええと、ゲームの舞台は日本の架空の都市。ネットワーク事業に力を入れてるんですね。
豊川風花
15年位前のゲームなのに、いま現在のネット社会より発達したものが構築されてるんだ。
豊川風花
こうやって架空社会で、好きな格好で自由に歩いたり話したりできるの、羨ましいですね。
豊川風花
こんな空間があれば……癖っ毛で、む、胸ばかり見られる体型も誤魔化せるのに……
豊川風花
ええと、ゲームの中ではこの少年に成りきってお話を進めるんですね。高校生くらいかな。
豊川風花
この子に名前をつけるんですか?私の名前だと変なので、プロデューサーさんの名前にしますね。
豊川風花
世話焼きな幼馴染がいて、頼りになる先輩や遊び友達も居て。いい環境ですね。
豊川風花
って、ハッキングって犯罪行為じゃないですか!そんなことするなんて……
豊川風花
……ゲームのお話だから大目に見ろ、ですか。分かりました……
豊川風花
……あれ?いきなり犬に話しかけられましたよ?なんか思わせぶりな話に……
豊川風花
って今度は、「私」がいきなり小父さんになってる!?何が起こったんですか?
豊川風花
……世界の危機を理解するため、死者の記憶を追体験しているんですか。びっくりしました。
豊川風花
……私、前の仕事で人の死にも関わってましたから、「魂」について考えることもありますよ。
豊川風花
人が死ぬと、積み上げてきた記憶や体験も消えてしまうのか、とか……
豊川風花
……話が脱線しちゃいましたね。「悪魔」って言っても、可愛い姿の子も多いですね。
豊川風花
……
豊川風花
……この人も寂しいですね。家族を失い、最後の仕事もやり切れず命を落とすなんて……
豊川風花
……そんな人の想いを継いで、「私」は冒険することになるんですね!!
豊川風花
……そこまでシンプルじゃなくて、もっと複雑な事情とか、大きな危機が存在するんですか……
豊川風花
あれ?幼馴染の娘が、いきなり髪を染めたり派手な服になったような……
豊川風花
今、別の魂が入った状態で、他の人格と魔法を遣う力が身に付いたんですか。
豊川風花
そういえばさっき、この子が「セクシー」じゃなくて「明るい」性格だって選びましたよね。
豊川風花
プロデューサーさんのことだから、えっちな選択肢を選ぶと思ったのに……意外でした。
豊川風花
……え?あの選択で魔法のタイプが変わるんですか。初心者向けのタイプにした、と。
豊川風花
……それって、そういうことが無かったら、セクシーにしてたって意味ですか?
豊川風花
……え?もうそろそろ遅い時間になって来た、ですか……
豊川風花
じゃあ今日はここまでにします。ゲームのし過ぎは、体に良くないですからね。
(台詞数: 36)