福田のり子
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福田のり子
真っ暗な世界に一人。
福田のり子
前も後ろもない。右も左も、上も下も勿論ない。
福田のり子
見渡す限りの闇。無だ。
福田のり子
「…いや、そんなことはないんじゃないかな?」
福田のり子
闇雲に包まれて身動きがとれずにいる。
福田のり子
「そりゃそうだよ。」
福田のり子
「そんな風にうずくまってるんだから。」
福田のり子
「まずは立ち上がらないとさ。」
福田のり子
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福田のり子
鈍った身体にムチを入れて立ち上がる。
福田のり子
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福田のり子
ダメだ。立ち上がるだけで闇が晴れるわけがない。
福田のり子
「そりゃそうだよ。」
福田のり子
「下を向いてたら見えるものも見えないよ。」
福田のり子
「身体だけじゃなくてさ、顔も上げないと。」
福田のり子
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福田のり子
やっぱり何も見えないじゃないか。
福田のり子
「そりゃそうだよ。」
福田のり子
「目を瞑ってちゃ見えるわけないじゃん。」
福田のり子
「さぁ、目を開けて。」
福田のり子
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福田のり子
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福田のり子
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福田のり子
ダメだ。ずっと目を背けていた自分には、眩しすぎる。
福田のり子
「そんなことないよ。」
福田のり子
「眩しいのは最初だけ。ほら、もう一度。カウントとってあげるからさ。」
福田のり子
「…いくよ。」
福田のり子
──1…
福田のり子
──1…2…
福田のり子
──1…2…3!
福田のり子
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福田のり子
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福田のり子
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福田のり子
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福田のり子
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福田のり子
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福田のり子
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福田のり子
「ちゃんと見えた?」
福田のり子
カンテラからキラキラと照らされる光り。
福田のり子
周りがうっすらと映し出される。
福田のり子
彼女の顔が。微笑みが。なんとかわかる位の微かな光り。
福田のり子
それでも、目を開けたばかりの今の自分には眩しすぎる。
福田のり子
これだけ眩いと、もう暗闇に惑うこともないだろう。
福田のり子
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福田のり子
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(台詞数: 46)