福田のり子
私には何もなかった。
福田のり子
バイク隊の隊長は名前だけだし…
福田のり子
今まで浮いた話も無かった…
福田のり子
一時期ウルトラマンを追いかけて行ったこともあったけど、
福田のり子
ウルトラマンは…
福田のり子
ウルトラマンは…私には大きすぎた…
福田のり子
愛機もことごとく大破。
福田のり子
修理に出してるはずだったのに…やっぱり大破
福田のり子
見かねた将軍がバイクを名乗り出てくれたけど…
福田のり子
やっぱり大破。
福田のり子
将軍『のり子!走ってる時にスリーパーはやめて!?…いや、これはこれで…』(どがっ)
福田のり子
気付いたら私達は谷底に…将軍は私の事を守るように抱き抱えてくれていました。
福田のり子
ケガをおってまで私を庇ってくれた…でもこれは『家族』だから…
福田のり子
…将軍にとっては私は他のペット達と同じなんだよね
福田のり子
うん、将軍は私の上司でパパで、飼い主なんだ…勘違いしちゃいけない…
福田のり子
ハムが羨ましいなんて…
福田のり子
ハムが羨ましいなんて…思っちゃいけない
福田のり子
小屋を見つけ、将軍のケガを治療するも目を覚まさない。
福田のり子
このまま目を覚まさなかったら…ハムになんて謝ろうか…そんなことを考えていたら…
福田のり子
将軍『うぅ…ここは?あなたは?自分は…誰なんだ?』
福田のり子
何も覚えていない将軍。いつもみたいに気さくに話しかけてこない。
福田のり子
記憶喪失…?
福田のり子
チャンスだと思った
福田のり子
それから私はあること無いこと吹き込んだ。やれ婚約している仲だ、大ケガしているとか…
福田のり子
このまま…このまま二人で過ごせるならそれも悪くない。
福田のり子
二人だけの生活は楽しかった。将軍のことは私が全てした。だって大ケガしているから…
福田のり子
その間に本部に連絡をしてみたが…不通。仕方ないよね…私は連絡したもん
福田のり子
やっぱりこのまま二人で…
福田のり子
何より嬉しかったのは、大好きな将軍を独り占めしてるってこと…
福田のり子
それに…記憶が無いにも係わらず私の事を好きになって…結婚しようって言ってくれた。
福田のり子
涙が出た。嬉し涙なのか悔し涙なのか…自分でもよく分からなかった…
福田のり子
一度だけ勇気を出して誘ってみた。
福田のり子
将軍は恥ずかしながらも応じてくれて…でも満足出来ないって…
福田のり子
『そうだったよね…』
福田のり子
私には将軍を痛めつけるなんて出来ない…
福田のり子
将軍の性癖に応えられるハムが羨ましかった…
福田のり子
自分はハムにはなれない…
福田のり子
このままでいいんだろうか…しかし…
福田のり子
そしてその時は来た。
福田のり子
将軍『ううう…頭が!?…なんだこのイメージ、ハム…スター?うわあぁぁぁ!?』
福田のり子
『響さん!?大丈夫ですか!?』
福田のり子
将軍『ハムスターが…大きなハムスターが自分を殴って…さ、酒臭い!?』
福田のり子
『響さんダメ!それ以上は…!?』
福田のり子
将軍『自分がハムスターを…殺し…キス…?ごっくん!?』
福田のり子
(ガツン!!)
福田のり子
将軍『がっ!?のり子さん…なんで…?(ガクッ)』
福田のり子
『ハアハアハア…』
福田のり子
とっさに将軍に睡眠を促してしまった。これ以上精神に負担をかけるわけにはいかないから…
福田のり子
このままで良いなんて思わない…でも
福田のり子
響さんは誰にも渡さない…
(台詞数: 50)