今はただ、あなたの温もりを
BGM
夕風のメロディー
脚本家
kyunpo
投稿日時
2015-04-01 20:43:29

脚本家コメント
完全に出遅れましたが、のり子誕生日おめでとう!
3月30日。公式ののり子誕生日セリフと、大勢の作者の方々ののり子お誕生日おめでとうドラマを見た時に思いました。
「あれ?のり子可愛くね?」
今まで気付かなくてごめん。そして気付かせてくれた作者の方々!ありがとうございました。
しっとりのり子です。勝手なイメージですので、のり子担当の方、すいません。
のり子の自宅の近くでお花見の会場が。誕生日プレゼントとして、プロデューサーとの二人きりでのお花見に行くことに。
待ち合わせ場所で合流した二人は。

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福田のり子
「……ところでプロデューサー。何か言うことは?」
福田のり子
アタシは期待を込めて、プロデューサーに浴衣姿を披露した。
福田のり子
『ああ。よく似合ってる。……可愛いぞ』
福田のり子
あ……。
福田のり子
「あ、ありがと……。えへへ……」
福田のり子
プロデューサーに、可愛いって言ってもらえた……。
福田のり子
嬉しい。思わず頬が緩む。浴衣、着てきて良かった。
福田のり子
「そ、それじゃ、行こっか?」
福田のり子
「プロデューサー。その……」
福田のり子
「手、
福田のり子
「手、繋いでいい?」
福田のり子
『…………』
福田のり子
「ちょ、ちょっと!照れないで!こっちまで意識しちゃうじゃん!」
福田のり子
普段プロレス技をかけたくらいじゃ、別に照れたりしないアタシだけど……
福田のり子
手を繋ぐとなると、少し話は別だった。
福田のり子
やっぱり、手を繋ぐ、という行為は、女の子にとって特別なモノなのかもしれない。
福田のり子
「ねえ、プロデューサー。あれ見てあれ!」
福田のり子
繋いだ手の温もりにドキドキしながら、色々な屋台を見て回る。
福田のり子
「ねえ、プロデューサー。はい!あーん♪」
福田のり子
お花見の会場を、隅から隅まで練り歩く。
福田のり子
……楽しい。心が踊る。この時間が、ずっと続けばいいのに。
福田のり子
でも、プロデューサーと二人の時間は、あっという間に過ぎて……
福田のり子
「もう、こんな時間なんだね……」
福田のり子
まだ帰りたくない。少しでも一緒にいたいけど……
福田のり子
わがままを言って、プロデューサーを困らせたくはなかった。
福田のり子
「それじゃ、帰ろっか。……きゃあっ!?」
福田のり子
歩き出そうとしたアタシ。ふと感じた足元の違和感。
福田のり子
見ると、草履の鼻緒が切れてしまっていた。
福田のり子
……………
福田のり子
草履を失ったアタシは、プロデューサーに背負われ自宅に向かう。歩いて30分ほどの距離だ。
福田のり子
「……ごめんね。重くない?」
福田のり子
重いと言ったらスリーパーホールド。
福田のり子
『軽すぎて心配になる。俺は全然平気だよ』と言ってくれた。
福田のり子
……本当に、優しい。
福田のり子
アタシは、背負われたまま少しだけ強く腕に力を込め、プロデューサーの肩に顔を埋めた。
福田のり子
「プロデューサーと付き合う人は、きっと幸せだね……」
福田のり子
「アタシの事だって、こんなに大事に扱ってくれるんだから……」
福田のり子
「絶対、幸せだよ……」
福田のり子
その人が、羨ましい。
福田のり子
……もっと、可愛くなりたい。
福田のり子
……もっと、女の子らしくなりたい。
福田のり子
あなたが振り向いてくれるぐらい、魅力的な女の子になりたい。
福田のり子
「プロデューサー、
福田のり子
「プロデューサー、あのね?」
福田のり子
(あなたが、好きです)
福田のり子
(……アタシじゃ、ダメかな?)
福田のり子
ううん。まだ、言えない。でも、きっといつかは……。
福田のり子
「ねえ、プロデューサー。少しだけ、遠回りして欲しいな。お願い……」
福田のり子
今はただ、少しでも長くプロデューサーの温もりを……
福田のり子
アタシの好きな人の温もりを、感じていたかった。

(台詞数: 50)