真壁瑞希
ベケベンベンベンベンベケベケ♪
真壁瑞希
一つお話にお付き合いください。
真壁瑞希
えー、七月も半ばに入り夏本番。毎日暑い日が続きます。私も暑いです。
真壁瑞希
こういう日は事務所に行くに限ります。みんなも同じ考えのようで、事務所は満員御礼です。
真壁瑞希
しかし人がたくさんいると、エアコンがあっても、室温は上がってしまいます。ムムム。
真壁瑞希
そうなると、活き活きしてくるのが水瀬さんです。事務所のみんなを一か所に集めて怖い話です。
真壁瑞希
いえ、私は怖くないですよ。大丈夫です。ぶい。……ぶい
真壁瑞希
私は水瀬さんの話が終わった気配を感じて、ふさいだ耳と目を開けました。
真壁瑞希
すると、目の前にバンシーの格好をしてデストル刀を持った高山さんの姿が。
真壁瑞希
……プロデューサー、今日の宿泊先は相部屋にしてください。ブルブル。
真壁瑞希
さて、そんな恰好をしていた高山さんにぴったりのお話を一つ
真壁瑞希
ある夜、仕事帰りの女性がトボトボと歩いていると、目の前に刀を持った女性が現れました。
真壁瑞希
刀を持った女性は自分を「死神」と名乗り、歩いていた女性に力を与えると言いました。
真壁瑞希
女性は「もっとアダルティに」と言いましたが、無視されて、女性は能力を与えられました。
真壁瑞希
……いえ、馬場さんは関係ないので座っててください。はい、偶然です。……偶然ですよ。
真壁瑞希
ばb…コホンッ、女性が与えられたのは「アイドルとして成功するかどうかわかる能力」でした。
真壁瑞希
簡単に言えば、死神がアイドルの右にいればオーディション成功、左にいれば失敗というわけです。
真壁瑞希
次の日から、彼女はプロデューサーとして大活躍します。
真壁瑞希
なぜなら彼女はオーディションの合否が分かるのです。私もプロデュースして欲しいぞ。
真壁瑞希
そんなある日、彼女のもとにとあるアイドルが舞い込んできます。
真壁瑞希
実家が裕福でおでこがチャーミングなアイドルでしたが、いつも死神は彼女の左にいました。
真壁瑞希
……水瀬さん、座ってください。
真壁瑞希
女性は初めは断っていましたが、アイドルの執事からアダルティセットを渡され、担当することに。
真壁瑞希
しかしながら、死神が左についているのですから、どんなにオーディションを受けても鳴かず飛ばず
真壁瑞希
業を煮やしたアイドルの執事は、女性にこう言いました。
真壁瑞希
「次のオーディションに合格させないとアダルティグッズはもう渡さない」
真壁瑞希
焦った女性は次のオーディションで大胆な行動に出ます。
真壁瑞希
死神の力が発揮されるのは、結果発表の時。
真壁瑞希
偉い人が結果を発表しようとしたとき、こう叫んだのです。
真壁瑞希
「いおrコホンッ、アイドルちゃん、そこで半回転ターン!」
真壁瑞希
アイドルは半回転ターンを無事に成功。なんと、死神を右においたのです。すごいぞ
真壁瑞希
結果はもちろん合格。意気揚々と女性は控室のドアを開けたのですが
真壁瑞希
ドアの向こうはステージでした。
真壁瑞希
ステージには51色のサイリウムが並んでいます。後ろを振り向くと、刀を持った死神がいました
真壁瑞希
「あなたはやってはならないことをしました。よって罰を与えます。」
真壁瑞希
「このサイリウムにはその人の夢が詰まっています。このピンクのサイリウムはあなたのです」
真壁瑞希
そういうと、死神は刀を振り上げました。
真壁瑞希
「やめてちょうだい!」「いいえ、止めません。欲にまみれた自分の行動を後悔するんですね」
真壁瑞希
ビュンッ!
真壁瑞希
それから、その女性の背は全く伸びなくなってしまいましたとさ。お粗末様。
真壁瑞希
パチパチパチパチ
真壁瑞希
プロデューサー、どうでしたか、私の創作落語は。噛まずにやれまちちゃ……噛みました
真壁瑞希
ん、ありがとうございます。褒められて嬉しいです。えへへ。
真壁瑞希
え?私のサイリウムにはどんな夢が詰まっているか、ですか。それは、とっぷしーくれっとです。
真壁瑞希
え、サイリウムに詰まった夢を当てて見せる、ですか。
真壁瑞希
……正解です。ちょっと恥ずかしいぞ。
真壁瑞希
あ、すみません、プロデューサー。この話はあとで。
真壁瑞希
高山さんと馬場さんと水瀬さんがこちらへ走ってきています。逃げます。
真壁瑞希
……はい。私は楽しいです。こうやって悪ふざけできることが。プロデューサー、すごいです。
真壁瑞希
でも、今は三体の死神から逃げないと。ぶるぶる。
(台詞数: 50)