真壁瑞希
中谷さんから絵本を預かり、1日が経ちました。
真壁瑞希
『リユース』は基本的にお客さんはいなくて、静かなものです。
真壁瑞希
……でも私は、こういう空間が好きだったりします。
百瀬莉緒
こんにちは、瑞希ちゃん。
真壁瑞希
百瀬さん、いらっしゃいませ。今日はどのようなご用件で。
百瀬莉緒
今日はね、このマグカップを置きに来たのよ。なにを持って帰るかは決めてないけどっ♪
真壁瑞希
百瀬さん、今日はご機嫌ですね。何かあったのですか?
百瀬莉緒
…………ねぇ、聞いて!もうね、なんというか、、
百瀬莉緒
私の時代、ついに キタ――――(≧▽≦)――――!!な気分なの♪
百瀬莉緒
先日とても素敵な男性とね、「今度一緒にお食事でもいかがですか?」って誘われたの!
百瀬莉緒
それでね、デートの約束をしたのはいいけど、まず何をすればいいのか判らなくなって……。
百瀬莉緒
色々考えてたら私の部屋へ誘った時に備えて、お揃いのマグカップを買ってたのよ。
百瀬莉緒
それで、今まで使ってきた このマグカップをお店に預けようと思ったわけなの。
真壁瑞希
………百瀬さんの幸せオーラに、瑞希はたじたじです。
百瀬莉緒
さてと、なにを持って帰ろうかなー?
百瀬莉緒
さてと、なにを持って帰ろうかなー?……あっ、この絵本!
百瀬莉緒
なつかしー!まだ置いてあるなんて。(パラパラ)
真壁瑞希
【すごく楽しくて、おもしろくて、だいすきな絵本です】
百瀬莉緒
前の子も気に入ってくれたのね。……嬉しい。
百瀬莉緒
そうそう。確か最後の見返しのところに、私の名前があったはず!
百瀬莉緒
クレヨンで「ももせ りお」って……、
百瀬莉緒
あっ、名前が増えてる。
百瀬莉緒
「たなか ことは」「きたざわ しほ」「なかたに いく」。みんなクレヨンで名前が書いてる。
百瀬莉緒
ふふっ♪なんか図書室の貸し出しカードみたいね。
真壁瑞希
皆さん、とてもいい笑顔で絵本を預けにきましたよ。
百瀬莉緒
そうなの………。
百瀬莉緒
ねぇ、瑞希ちゃん。この絵本、また私が使ってもいいかしら?
百瀬莉緒
その…、まだ先の話になると思うんだけど。もし私が結婚して子供が生まれたら、
百瀬莉緒
この絵本を読ませてあげたいの。……気が早いかしら?
真壁瑞希
いいえ、百瀬さんの明るい未来。瑞希は心から応援するぞ!
百瀬莉緒
ありがとっ。あと この棚にある、花の種もいただこうかな。
百瀬莉緒
お部屋に花が飾ってあると、女子力あると思われるかもっ♪
真壁瑞希
わかりました。それでは、このメッセージカードに一言どうぞ。
百瀬莉緒
おっけー。
百瀬莉緒
【ペアのマグカップを使うことになりました。楽しい時間と、次は幸せの時間を手に入れます!】
百瀬莉緒
これでいい?
真壁瑞希
はい、ありがとうございました。お預かりします。
百瀬莉緒
じゃあね、瑞希ちゃん。また来るね♪
真壁瑞希
はい、またのごひいきを。
真壁瑞希
…………
真壁瑞希
百瀬さん、幸せそうでした。
真壁瑞希
最初に持ってた絵本を、予定ではありますが今度はお子さんに読ませる。
真壁瑞希
とても素敵ですね。
真壁瑞希
願わくば、次はそのお子さんが絵本を持って訪れることを祈ります。
真壁瑞希
………でも やはり、付き合ってるようには聞こえませんでした。
百瀬莉緒
『シーン4につづく』
(台詞数: 46)