『私』が手にしたいもの。
BGM
...In The Name Of。 ...LOVE?
脚本家
イッパイアッテサ
投稿日時
2015-01-27 00:23:51

脚本家コメント
瑞希の誕生日に添えて。
ドラマを書くとき、放っておくとコミカル路線に行ってしまう瑞希ですが、できるかぎりシリアス調で書いてみました。
そう言えば、自分が初めて上位報酬を得たのは、アイドルフォースだったなあ。

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真壁瑞希
……プロデューサー、お疲れ様です。今日のステージも大成功でした。いぇい。
真壁瑞希
これもひとえに、私の「味」を引き出してくれるプロデューサーの手腕のおかげです。
真壁瑞希
きっとプロデューサーは、料理人としてもやっていけます……冗談を言ってみました。
真壁瑞希
……プロデューサー。少しお話ししてもいいでしょうか。長くなります、たぶん。
真壁瑞希
……覚えていますか?私の自己紹介。6歳までピアノを習い、中学ではバトンをやりました。
真壁瑞希
……覚えていてもらえて光栄です。自己紹介、あまり得意でなかったので、不安でした。
真壁瑞希
……プロデューサー。世の中には、豊かな人と貧しい人がいます。
真壁瑞希
……そう言う話をしたいわけではありません。
真壁瑞希
宝クジに当たったり、詐欺に遭う人もいますが……貧富は「生まれ」でほぼ決まります。悲しい。
真壁瑞希
……私は、かなり「豊かな」なんだと思ってます。弁護士の父の報酬は莫大ですから。
真壁瑞希
まだ小学校に上がる前から、ピアノを与えられました。たくさんの本も貰いました。
真壁瑞希
手品のグッズも、工作をするための工具・素材も。欲すれば、なんでも与えられてきました。
真壁瑞希
あえて言うなら……父との触れ合いは手に入りませんでした。
真壁瑞希
父は、日本中を駆け回り、帰宅後も書斎に篭り仕事をする人です。驚異的に仕事人間です。
真壁瑞希
……いえ。父のことは尊敬しています。心の底から。
真壁瑞希
触れ合えないことの償いとしては、余りが有るほど、多くのものを与えてくれています。
真壁瑞希
即物的にも……誰かのために尽くすことの尊さを教えてくれることでも。
真壁瑞希
……話が逸れてしまいました。家族の話は、力が入ってしまいます。
真壁瑞希
プロデューサー。自慢に聞こえるでしょうが、私は大抵のことは出来てしまう子供でした。
真壁瑞希
ピアノの経験は指揮者の時に生きました。手品もバトンも、舞台で披露するに相応しい出来です。
真壁瑞希
……それでも、私は不安です。私は何者になればいいのでしょうか。
真壁瑞希
私は多分、自分が望むものになれる気がします。マジシャンでも、エンジニアでも。弁護士でも。
真壁瑞希
でも反面、何者にもなれない不安もあります。
真壁瑞希
譜面に沿って弾くピアノ。誰かが考案したタネを使う手品。みんなに合わせるバトン……
真壁瑞希
既存のアイデアを組み合わせる工作。……法の根拠に従う弁護士。
真壁瑞希
私は……『私らしさ』を、私の独自性を持てるのでしょうか。
真壁瑞希
……自分の思いを、顔に出すこともできないのに。器用かもしれませんが、私は『貧しい』。
真壁瑞希
……
真壁瑞希
プロデューサー。プロデューサーの目には、私はどう見えていますか?
真壁瑞希
誰かの真似をするわけにはいかない、アイドルとしての在り方、生き方……
真壁瑞希
私が『私』になるために、私は、この試練かつ冒険に挑まないといけないと思ってます。
真壁瑞希
……アイドルとしての日々は、充実してます。楽しいです。そんな喜びを顔に出せることも含めて。
真壁瑞希
だけど……ときに、どうしようもなく不安になります。私は、本当は不安定です。
真壁瑞希
……だから……
真壁瑞希
……だから……今しばらく、私のプロデューサーで居てください。私が『私』になれる日まで。

(台詞数: 35)