篠宮可憐
「ま、待ってください…!」
篠宮可憐
…そう言えたら、どんなに楽なんでしょう
篠宮可憐
また明日、そう言って雑踏にかき消されていく足音
篠宮可憐
また明日なんて、待つのなんて苦手なのに
篠宮可憐
…そうやって、うじうじしている私はもっと嫌いです
篠宮可憐
ほんの少しの勇気も、一歩も踏み出せないままで、気持ちばっかり前に出て
篠宮可憐
いちばん言いたいことが上手に言えないのは、どうしてなんでしょう
篠宮可憐
きっと、このドキドキが邪魔をするせい
篠宮可憐
肝心な時に邪魔をするおじゃま虫
篠宮可憐
きっとこのまま、おじゃま虫は居座って、ずっと私の一歩は出ないまま
篠宮可憐
…おじゃま虫は、私なのに
篠宮可憐
あの人の隣、きっともっと似合う人がいるのかもしれない
篠宮可憐
…ううん、違う、よね
篠宮可憐
似合うようにしなくちゃ。少しずつでも、一歩ずつでも
篠宮可憐
あなたといたから、私、自分のことが好きになれたんです
篠宮可憐
諦めたくないし、諦めちゃいけないから
篠宮可憐
ちいさな心の弾む音が、夕日が私を包んで
篠宮可憐
少しずつ、足音は響き始めたみたいで
篠宮可憐
手を伸ばせば届きそう
篠宮可憐
こんなに近かったんだ
篠宮可憐
多分きっと、私が臆病だっただけ
篠宮可憐
あの人は待っていてくれたのかもしれません
篠宮可憐
お日様の光の下で、手を伸ばしてくれていたのかもしれません
篠宮可憐
…私もきっと、あなたのお日様みたいになれるでしょうか
篠宮可憐
今は自信、ないですけど
篠宮可憐
それでもいつか、また明日を言わなくてもいいように
篠宮可憐
少しずつ変えていけますように
篠宮可憐
…おじゃま虫、どこかへ行ったみたいです
篠宮可憐
今、ここに感じているのは
篠宮可憐
未来へ響く、ちいさな恋の足音
(台詞数: 30)