篠宮可憐
ーその服可愛いね
篠宮可憐
ー可憐ちゃんっていつもオシャレだよね
篠宮可憐
みんな私を褒めてくれる
篠宮可憐
でもそれは本当に"私"を見ているの?
篠宮可憐
例えば…私が普通の服を着ていたら…
篠宮可憐
例えば…私の髪が普通の色だったら…
篠宮可憐
きっと誰も"私"を見てはいない…
篠宮可憐
引っ込み思案を治したい…そうやって派手な服を着てみたけれど…
篠宮可憐
それは…さらに外界を拒絶する鎧で…
篠宮可憐
目立ちたい…そうやって金髪にしてみたけれど…
篠宮可憐
それは…私の顔を隠す鉄仮面で…
篠宮可憐
「はぁ…やっぱり私なんて…」
篠宮可憐
誰も"私"を見てくれなくて…
篠宮可憐
みんな見るのは外側だけ…
篠宮可憐
「誰かこの鎧を壊して‼︎本当の"私"を見て‼︎」
篠宮可憐
叫びたくても叫べなくて…
篠宮可憐
「こうやって…自分を隠して生きていくのかな…」
篠宮可憐
なんて思っていたら…
篠宮可憐
?「あの…アイドルに興味はありませんか?」
篠宮可憐
どうせ見た目だけで選んだのだろう…
篠宮可憐
だから私は少し意地の悪い質問をした…
篠宮可憐
「あなたは"私"を見てくれますか?」
篠宮可憐
私のコンプレックスなんて…初対面の人が知るはずないのに…
篠宮可憐
なのにあなたは…
篠宮可憐
?「えっと…よく分からないけど……ちゃんと見ます。あなたがそれを望むのならば。」
篠宮可憐
予想外の答えだった…
篠宮可憐
でも…同時にこうも思った。
篠宮可憐
この人なら私の作った鎧から"私"を解放してくれるかもしれない、と…
(台詞数: 28)