黒井社長
篠宮可憐君、我が961プロに移籍したまえ!
黒井社長
それで得られる『高み」が分かる筈だ……かつて961プロに履歴書を送ってきた可憐君なら。
篠宮可憐
……そうでした。最大手なら、こんな私でも拾ってくれるかもと思って、最初に応募しました……
百瀬莉緒
貴方は、可憐ちゃんが『力が有る』から求めてるわけね、黒井社長。
百瀬莉緒
貴方がやりたいのは、力の有無や美醜だけを基準にしたコレクションよ!
百瀬莉緒
綺麗な石と分かってから余所から奪う……自分で原石を掘らず、磨くこともせず。
篠宮可憐
待ってください莉緒さん!わ、私の思いは、私の言葉で伝えます。
篠宮可憐
……
篠宮可憐
……正直、黒井社長さんが、こんな私のことをそこまで評価してくれるのは……、嬉しいです。
篠宮可憐
厳しい言葉をぶつけられたことも……いま振り返れば、ひとつの大事な経験になりました。
百瀬莉緒
って、可憐ちゃん……
篠宮可憐
ですけど!……私は、今の765プロの一員として、頑張っていきたいです!
篠宮可憐
最初に手を差し伸べてくれたって理由じゃなくて……私の成長を、待ってくれるから。
篠宮可憐
『今』の私を肯定して評価してくれるだけじゃなくて……『これから』が有るって信じてくれる。
篠宮可憐
だから……失礼を承知で言います。黒井社長さんの思いには、応えられません。
黒井社長
……
篠宮可憐
……もし、私を評価していただけるなら。我が儘を言わせていただけるなら。
篠宮可憐
黒井社長さんが見出し、育て上げたアイドルさんと……勝負、させてください。
篠宮可憐
きっとそれが、みんなの為になります。応援してくれるファンの方には、喜びを……
篠宮可憐
私には、自分を変えられるチャンスを。そしてアイドル界全体の向上も……
黒井社長
黙りたまえ!お前は誰と話しているつもりだ、篠宮可憐!
黒井社長
お前に指図させる謂れなど無い。それに、みんなと一緒になどという甘い考えなら、私は要らぬ!
黒井社長
……自分の発言を覚えておくことだな。遠くないうち、お前達の全てを打ち砕いてやる。
黒井社長
篠宮可憐、お前の望み通り、我が961プロのアイドルが圧勝するかたちでな!
百瀬莉緒
……黒井社長、行っちゃったわね。それにしても、お互い随分なこと言っちゃったわね。
篠宮可憐
す、すみません莉緒さん……私の失言で、事務所の皆さんにご迷惑をお掛けしちゃうかも……
百瀬莉緒
ま、言っちゃったものは仕方ないでしょ。どのみち黒井社長も、ちょっかい出してくるでしょうし!
百瀬莉緒
それに、単なる見栄張りのタンカかもだけど……今度は正々堂々勝負する宣言だし。
篠宮可憐
そう……ですね。いつか来るその日のために……頑張らないと、ですね。
黒井社長
……
黒井社長
(最悪の日だ。望んだアイドルに言い負かされるとは、この上無い屈辱だ!)
黒井社長
(……これを雪ぐには、奴の口車に乗った上で叩き潰す。これしか無い!)
黒井社長
(君子豹変す、か……馬鹿馬鹿しい!私が選ぶ道が覇道だ!誰にも我が道は邪魔させぬ。)
(台詞数: 33)