北上麗花
はーい、「Bigバルーン◎」でした〜。みなさん、まるで観客さんみたいに大はしゃぎでしたね。
永吉昴
いや麗花、いまステージの周りにいるみんな、観客そのものだからな。
篠宮可憐
ええと、歌に合わせて、天井の方から風船を降らせましたが……ご迷惑でなかったでしょうか。
永吉昴
可憐は気にしすぎだぜ!こんだけ盛り上がってるんだから、嬉しいに決まってるだろ!
篠宮可憐
そ、それなら嬉しいです……
篠宮可憐
あの、お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、風船の中にはサインが書いてあるのも有るんです。
北上麗花
……でも、悲しいお知らせが有るんです!実は、私のサイン入りのは混ざってません。
北上麗花
やっぱり、ケチって安い『ゴム』を使っちゃダメだね。破れて大変なことになっちゃった!
篠宮可憐
れ、麗花さん、そんな、誤解を生みそうな言い方……
永吉昴
ええとだな、麗花の分は全力で息を吹き込んだんで、全部割れちまったんだ。
北上麗花
仕方がないので、今からシャボン玉を飛ばします!キャッチできた人は、大事にしてください!
篠宮可憐
シャボン玉を、どう「大事にする」んでしょうか……
永吉昴
さあ、MCパートはそろそろ終わり!次は、オレと可憐のソロ曲を連続でいくぜ!
永吉昴
さっきは曲に合わせて風船だったからな。今度は、オレがサインボールを投げるぜ。
北上麗花
でもサインボールだから、近くの人しかゲットのチャンスがないかも。
北上麗花
後ろの席までちゃんと見えてるけど、届かないからねー!
篠宮可憐
麗花さん、その言い方はちょっと酷いかも……
永吉昴
甘いぜ麗花!オレ、この日のために遠投鍛えてきたぜ。肩も温っためてきたし。
永吉昴
さらに、プロデューサーに頼んで、ゴムまりじゃなくて「硬球」を用意したから完璧だぜ!
篠宮可憐
って、昴ちゃん!人波の中にそんな硬いボールを投げ込むの……?
永吉昴
じゃあいくぜ!観客席のみんな、しっかりキャッチしてくれよな!
北上麗花
……あんな遠くまで飛んだよ。遠すぎて、着弾点で上がってるのが歓声か悲鳴か分からないけど!
篠宮可憐
……なんだか、パフォーマンスする度に、問題を起こしちゃってる気が……
篠宮可憐
……私は、パフォーマンス取り止めたほうがいいのかな……
永吉昴
そんな寂しいこと言うなよ!可憐も今日の公演のために、ずっと準備してきたんだろ。
篠宮可憐
……はい。劇場のみんなに、自作したアロマオイルを喜んでもらってるから……
篠宮可憐
……それを少しでも、今日来ていただいた皆さんに知ってもらえたら嬉しいかも、って。
北上麗花
でも、隣に立ってる私達は、可憐ちゃんがいい匂いして舐めてみたくなるって感じられるけど、
北上麗花
それも、席に座ってる観客っぽい皆さんには分からないかも。
篠宮可憐
……そう思って、この数カ月かけて準備してきました。空調で振りまくために。
篠宮可憐
オフの日を使って、アロマオイルを作り溜めてました。……タンクローリーで運ぶくらい。
永吉昴
……おい可憐!それマジなのか!?こんな密閉空間でそんなことしたら……
篠宮可憐
……そ、それでは、可憐スペシャルのアロマオイル、ご堪能ください!
永吉昴
……
篠宮可憐
……
北上麗花
……凄ーい!会場全体が黄色くなっちゃった!皆さん、服に含ませて持って帰ってくださいね。
(台詞数: 36)