百瀬莉緒
ふんふふんふ～ん♪
黒井社長
くくく…のんきに鼻歌を歌いながら一人で歩いているな…よしよし。
黒井社長
私の調査で高木のところのプロデューサーとあの百瀬莉緒は深い仲とわかっている。
黒井社長
友達以上、いや親友以上恋人以下というレベルと言ったところか。
黒井社長
恋人以下という絶妙な関係性こそ、この写真が絶大な威力を発揮するというもの…さて行くか…!
百瀬莉緒
さーて、今日はどこに行こうかな～♪可愛い服も買いたいし、化粧品も買いたいし…
黒井社長
おぉ～っと!!これはこれはあの765プロのアイドル、百瀬莉緒君ではないか!これは奇遇だな!
百瀬莉緒
げぇっ……黒井社長……。何の用?近寄らないで欲しいんだけど……。
黒井社長
フッ、嫌われたものだな。私も別に用など無いから声をかける必要は無かったのだがな。
百瀬莉緒
じゃあ声かけないでくれる?PSLの事、未だに許してないんだから。
黒井社長
うむ。確かに君の言う通りだ。君が私を嫌っているのはよ～くわかっているとも。
黒井社長
だが私にも同情の気持ちがあってね…嫌われているとわかってても教えたい事があるのだよ。
百瀬莉緒
同情?教えたい事?いったい何よ?
黒井社長
口で説明するよりこれを見た方が早いだろう。ほら。
百瀬莉緒
!!!こ、これは……
百瀬莉緒
!!!こ、これは……プロデューサーくんが私よりスタイルの良い子と楽しそうに手を繋いでる……
黒井社長
…驚くのも無理はない。君と彼はとても仲が良いと聞いている。私も驚いたものだよ。
黒井社長
(くくく…我が社御用達のカメラマンがこっそり撮った写真を合成したものだがな!!)
百瀬莉緒
……………。
黒井社長
気になって彼のあとをつけてみたのだが、どうやら彼らは交際しているようだった。
百瀬莉緒
………………。
黒井社長
君が知っているのであれば余計な心配だったのだが、その態度からして……
百瀬莉緒
おかしいわね。
黒井社長
何?
百瀬莉緒
プロデューサーくんが女の子と付き合うのはまぁ、ありえなくはない事だけど……
百瀬莉緒
私からすればおかしい事なのよねー。
黒井社長
ど、どこがどうおかしいと言うのだ!?
百瀬莉緒
だって私はプロデューサーくんと……
黒井社長
(まさかこいつら本当に交際しているのか?それならそれで、こいつらを引き下ろす材料に…)
百瀬莉緒
同盟を築いてるんだし。
黒井社長
…は?同盟?
百瀬莉緒
ええ!同盟よ、同盟!
百瀬莉緒
ええ!同盟よ、同盟!私とプロデューサーくんは鉄よりも堅くマグマよりも熱い同盟の絆があるの!
黒井社長
い、いったい何の同盟なのだ!?
百瀬莉緒
モテない同盟よっ!!
黒井社長
…………は?
百瀬莉緒
プロデューサーくんも悲しい事に、全然女の子にモテた事が無い悲しき運命を背負っていたの…
百瀬莉緒
そして私もモテた事が無い。同じ運命を背負う者同士、生き抜いて行こうと同盟を締結したのよ…
百瀬莉緒
だから、そんな運命を背負うプロデューサーくんがいきなりこんな子と付き合うなんてありえないわ
黒井社長
も、もしかしたらこの写真の子がその運命を打ち破る女性なのかもしれないのだぞ!?
百瀬莉緒
ううん。それは無いわね。それはプロデューサーくんの顔が証明してるわ。
黒井社長
顔?どう見ても楽しそうな顔にしか見えんが……
百瀬莉緒
私と一緒にいる時はプロデューサーくん、これよりもっと楽しそうな顔してるもの!
黒井社長
そ、そんな事が根拠になるというのか!!たった顔一つで!!
百瀬莉緒
ええ。一緒にいる時は私ずっとプロデューサーくんのお顔見てるし。
百瀬莉緒
少なくとも、あなたよりはプロデューサーくんの顔を見てきてるからね。自信持って言えるわ。
黒井社長
……そうか。ならば余計な世話だったな。失礼する。
百瀬莉緒
ええ、余計なお世話♪ちょっとビックリはしたけどね。それじゃあね～♪
黒井社長
…………
黒井社長
…………あいつらホントどういう関係なんだ…?モテない同盟って……同盟のくせにのろけ話まで…
(台詞数: 50)