百瀬莉緒
―――私はメールが好きだ。もちろんLINEでのやり取りも好き。
百瀬莉緒
LINEは「既読」の文字がつくから読まれたかがわかる。便利だと思う。
百瀬莉緒
それに比べてメールは送ったらハイおしまい。いつ読まれるかいつ返事が来るかわからない。
百瀬莉緒
…そんな不便な所がいい。いつ読んでくれるのか、返事返してくれるのか、それが密かな楽しみだ。
百瀬莉緒
…来なかったらそれはそれで切ないけど。
百瀬莉緒
でもそれもメールの醍醐味。待つ楽しみがある。
百瀬莉緒
メールはフォルダごとに分けてある。知り合い、友達、劇場の仲間、このみ姉さん、そして…
百瀬莉緒
プロデューサーくん。彼とのやり取りが一番楽しい。
百瀬莉緒
「おやすみ♪」と送れば『おやすみ。夜更かしするなよ』と返ってくる。律儀だ。
百瀬莉緒
オフの時意味もなく「元気?」と送れば『莉緒が元気なら俺も元気』と返すし、
百瀬莉緒
彼の方から『明日休みだから飲みに行かないか?』と来れば「喜んで～♪」と私は返す。
百瀬莉緒
…特別な言葉もないこのやり取りが好き。何故かはまだよくわからない。
百瀬莉緒
メールを読み返したりもする。励ましの言葉を貰い、それが私の活力にもなるからだ。
百瀬莉緒
仕事で失敗した時、オーディションに落ちた時、体調を崩した時…。
百瀬莉緒
そんな時、プロデューサーくんはメールをくれる。『元気出そう』『大丈夫か?』『無理するなよ』
百瀬莉緒
そんなたった一言のメールでも、見れば元気が湧いてくる。不思議。
百瀬莉緒
その逆もまた。プロデューサーくんの元気がない時、すぐに声をかけてあげられればいいけど、
百瀬莉緒
いつもそばにいられるわけでもないし、私の見えないところでも仕事に追われていたりする。
百瀬莉緒
そんな時は私から同じようにメールを送る「大丈夫?」「無理はダメよ?」「そっちへ行こうか?」
百瀬莉緒
そう送れば『ありがとう』『もうちょっとだけ頑張るよ』『とっても嬉しい』と返ってくる。
百瀬莉緒
私のメールでプロデューサーくんが支えられてるのなら嬉しい。私も支えられているし。
百瀬莉緒
…このメールフォルダは私の宝物。これからもどんどん増え続けるだろう。そして今も…
百瀬莉緒
「明日もプロデュースよろしくね♪おやすみ～♪」送信っと!
(台詞数: 23)