黒井社長
ーーー人類軍潜水艦、甲板
黒井社長
道生:………懐かしのこの島とも、またお別れか。
百瀬莉緒
あら?そんなに惜しいと思うなら残ればいいのよ?
百瀬莉緒
ここの人類軍は昨日の戦闘で戦力の大半を失った。
百瀬莉緒
大佐も負傷したらしくて、大体は撤退するけど一部は残るらしいわよ。
黒井社長
道生:う〜ん、残ったとしても監視役としてだろ?
黒井社長
道生:残ってもいいが、それじゃなぁ………。
百瀬莉緒
麗花ちゃんに想いを伝えられない?
黒井社長
道生:………。
百瀬莉緒
図星ね。
ジュリア
道生。
黒井社長
道生:お?どうしたジュリア?
ジュリア
あたしはここに残ることになった。
黒井社長
道生:お前が残るのか?………お前を1人にすると何だか不安だな。
黒井社長
道生:仕方ない、俺も残っ………。
ジュリア
いや、駄目だ!
黒井社長
道生:おおう、どうした?
ジュリア
島にはあたしが残る。道生は戻れ。
黒井社長
道生:そ、そうか。じゃあな。
ジュリア
………。
黒井社長
道生:なあ、もしかして俺、あいつに嫌われてる?
百瀬莉緒
さあ。どうかしらね。
黒井社長
道生:………麗花の事なんだけどな。
黒井社長
道生:俺はもう想いを伝えることは出来ない。
百瀬莉緒
どうして?フられるのが怖いの?
黒井社長
道生:俺は人類軍で、フェストゥムだけと戦ってきた訳じゃない。
黒井社長
道生:この意味………分かるよな?
百瀬莉緒
………ええ。
黒井社長
道生:俺の手は随分と汚れちまった。もう、あの日のようには………。
百瀬莉緒
そう……あなたがそう思うのなら、それでいいわ。
黒井社長
道生:皮肉なもんだよ。この世界では、
黒井社長
運のいい奴が死んで、運の悪い奴が生き残る。
百瀬莉緒
それ、逆でしょう?
黒井社長
道生:段々そうなってくるもんなんだよ。
百瀬莉緒
………なら、あの島は運がいいってことね。
黒井社長
道生:………?
(台詞数: 36)