アローラズ・プレアデス♯92
BGM
ジャングル☆パーティー
脚本家
ウツボ
投稿日時
2017-11-01 22:20:35

脚本家コメント
第92話「VSジャングルクイーン⑧~師は語る~」
場所:シェードジャングル
実に8割くらいヤレユータンがロトムを通じて喋っております。『』←で喋ってるのはヤレユータンです。
アニメでのヤレユータンの活躍を見て、これを書きたくなったので翻訳モードなるトンチキ設定を作ったのですが、もはやポケモンのパロドラマかどうかすらわかりませんね(笑)。
サービス終了という事ですが、僕はアロプレを書き続けます。どこまで書けるかわかりませんが、まだまだスバルの旅は続きますので。

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永吉昴
『(ロトムがヤレユータンの言葉を翻訳中…)ぬしアマージョは、見ての通り泣いて逃げて行った』
永吉昴
『ぬしポケモンの戦意喪失により、トレーナーの勝利だ。試練達成だよ……釈然としないかい?』
永吉昴
ま、まぁ……アマージョ、ヤレユータンがゲンコツする前まで、まだ戦う気だったんじゃないか?
永吉昴
『そうだな。あの「T・S・W(トロピカル・シャイング・ウィザード)」を……失礼』
永吉昴
『最後の膝蹴りの事だ。あれでバトルを決められなかった時点で、アマージョの心は折れていたよ』
永吉昴
『最後の抵抗はあいつなりの意地だったんだろうが、どのみち結果は変わらなかっただろう』
永吉昴
『降参の意思も示さずに逃げる辺りは言語道断だが……丁度良い、君達に話したい事もあってね』
永吉昴
オレ達に話?試練達成以外になにかあるのか?
永吉昴
『あぁ。アマージョがバトル中に暴言を吐いただろう。あの発言に対する謝罪をさせて欲しい』
永吉昴
え?謝罪?
永吉昴
『このロトムはあの暴言を君に訳してはいない様だが、雰囲気で伝わっていた筈だ。さぞ不快な』
永吉昴
『思いをしただろう……そして君もだガラガラ。結果的に、君の進化と奮起に繋がったとはいえ』
永吉昴
『信頼するトレーナーをあのように侮辱されたら、怒りに燃えるのはパートナーとして至極当然だ』
永吉昴
『アマージョに謝罪させるのが筋だが、先代ぬしの私の謝罪で、許してはもらえないだろうか』
永吉昴
(ペコ…)えっ!?い、いいよ別に頭なんて下げなくてさ。ガラガラもあれで進化出来たんだし…
永吉昴
って、先代のぬし?ヤレユータンってぬしポケモンだったのか!確かに貫禄はあるけど……
永吉昴
『つい最近まではね。守り神より命を受けて十数年、私はジャングルのぬしとして戦ってきた』
永吉昴
『しかし、ポケモントレーナーの形が日々新しくなるなら、試練も変わるべきだと考えていてね』
永吉昴
『老兵は去るべきのみとした矢先、弟子のアマージョが守り神より次代のぬしに選ばれたのだ』
永吉昴
『アマージョは元々サタケの娘……現キャプテンのポケモンだ。進化前のアママイコの時から』
永吉昴
『ぬしになれるようにと、私の所に弟子入りをしていたんだよ。その過程で進化をしたがね』
永吉昴
弟子入りか、そんなパターンもあるんだな。でもさ、その、師匠の前では言いにくいんだけど……
永吉昴
『あいつの性格の事だろう?師として、先代として指導不足で恥ずかしい限りだよ』
永吉昴
『元々は素直なポケモンだったのだが、進化とぬし昇格で日に日に性格は傲慢になっていった』
永吉昴
『ぬしの座を譲った以上、あまり口出しは出来ない上に、現キャプテンもそれを良しとしていてね』
永吉昴
『さらに実力もあってか、ぬしになってからのバトルは、今日まで負け無しだったのだ』
永吉昴
『そしてアマージョはとうとう挑戦者を、人間を見下すようになってしまったというわけだ』
永吉昴
ま、負け無しって……スゲーな!確かに、やる気になれば相当強かったよなアマージョ。
永吉昴
『だが今日、アマージョは初めて劣勢になった。自ら招いた結果だ。どうするかと見ていたが』
永吉昴
『自らの意志でナゲツケサル達を使役し、相手を倒すべく立ち向かい、全力で打ち合い、敗れた』
永吉昴
『当たり前の事なのだが……あいつのあんな必死な姿は久々に見たよ。そうして敗れる事は実に』
永吉昴
『実りがある。元ぬしとして言う事では無いが、アマージョを最初に倒したのが君達で良かった』
永吉昴
『これでアマージョは、より成長するだろう。守り神にも誇れるようなぬしポケモンにね』
永吉昴
『……なんてな、こういうのを人間の言葉で「親バカ」というのかな。ふふ……(ピピーッ)』
永吉昴
(ヤレユー)お、翻訳モード終了か。最後本当にお父さんみたいになってたぞヤレユータン。
永吉昴
(ノソノソ…)ヤレユータンがジャングルの奥に帰ってくな。じゃあなー、ヤレユータン!
永吉昴
さて、なんか変わった最終イニングだったけど……試練達成、だよな!ガラガラ!(ガラーラ!)
永吉昴
まだ言ってなかったけどさ、本当にありがとう!ガラガラがいてくれなければ勝てなかったよ!
永吉昴
お前はもう泣き虫でも、まして何もできないポケモンなんかじゃないよ。本当にスゲーポケモンだ。
永吉昴
改めてだけどさ、仲間になってくれてありがとう!これからも頼りにしてるぜガラガラ!
永吉昴
ガラガラ『ガラ……』
永吉昴
ガラガラ『ガラ…… ガラ~ラァァ~~(ドバァァァ!!!)』
永吉昴
(ドバァァァ!)わっ!ガラガラがめっちゃ泣いてる!ど、どうしたんだ!?傷が痛むのか?
永吉昴
ロトム『翻訳データ読み込み完了ロト……ロ?ガラガラは感極まって泣いてるようだロ』
永吉昴
な、泣き虫はそのままか。でも豪快だから男泣きって感じだな……泣いてる姿もたくましいぜ。
永吉昴
ほらガラガラ、涙拭いてミナコの所に行こうぜ。ふ~っ、なんかスゲー長くバトルしてた気がする!

(台詞数: 46)