永吉昴
(…パシッ)おっ!ナイスボール!プロデューサー、キャッチボールうまくなったんじゃないか?
永吉昴
(…ヒュッ)でも、夕日をバックに河原でキャッチボールなんて、青春って感じだよな!へへっ!
永吉昴
(…パシッ)え?誕生日にキャッチボールしてて良いのかって……
永吉昴
(…ヒュッ)いーじゃん!オレがキャッチボール好きなの知ってるだろ?投げてると落ち着くし。
永吉昴
(…パシッ)それに、腹ごなしにもなるしな。さっきみんなとあんなにケーキとかお菓子とか
永吉昴
食べたから、夜のバースデーライブ前にちょっと運動しときたかったからさ。
永吉昴
(…ヒュッ)でも、事務所の仲間からあんなに祝ってもらえて、ファンからもたくさん手紙が来て
永吉昴
夜にはオレのバースデーライブに、オレのファンが来てくれるんだぜ?スゲー事だよな!
永吉昴
(…パシッ)だから今日のバースデーライブは、絶対に成功させないとな!みんなのためにも……
永吉昴
(ヒューン!)やべっ、高すぎた!ごめーん、プロデューサー!取ってきてくれー!
永吉昴
(…パシッ)ありがと!暴投なんて元エースの名が泣くぜ……え?緊張してるのかって?
永吉昴
まさか!オレのバースデーライブだぜ?オレは……
永吉昴
まさか!オレのバースデーライブだぜ?オレは…………
永吉昴
まさか!オレのバースデーライブだぜ?オレは…………ごめん、緊張はしてるよ。
永吉昴
オレだけのために、お客さんが集まるなんて、アイドルやっててもそう無いだろ?だから……
永吉昴
あっ!いや、大丈夫!緊張もしてるけど、ワクワクもしてるから!ホント!ホントだって!
永吉昴
オレはさ、もう知っちゃったんだ……ライブの後の感動を、ライブをする側の感動を。
永吉昴
オレ達が努力した事をたくさんのファンの前で見せて、喜んでもらえる事が、どれだけ感動するか。
永吉昴
アイドル初めた頃は、緊張しかなかったけど……これを知ってからさ、世界が変わったんだ。
永吉昴
……オレ、アイドルやる前に一番感動した事ってさ、小学生の時に入ってたリトルリーグで、
永吉昴
大事な試合でホームランを打った時なんだ。県大会で、このチームに勝てば優勝って試合でさ。
永吉昴
ウチのチーム負けてたんだ。オレが打たれて……でも9回裏、2アウト満塁で、オレに打順が
永吉昴
回ってきた。ホームランで逆転!って場面だったんだ。マンガみたいだろ?
永吉昴
でもオレはそこで打った!一塁を蹴って二塁に向かう時には、打球がスタンドに入るのが見えて
永吉昴
二塁を蹴ってベンチを見ると、みんな大喜びだったんだ!そして、ホームに帰ってきてみんなと
永吉昴
涙で抱き合ったあの感動!今までの努力が報われた瞬間!それが今でも忘れられないんだ!
永吉昴
その時さ、小学生だったけど、オレはずっと野球続けるんだなーって、思ったんだんだよね。
永吉昴
結局、野球からはちょっと離れてるけど……ライブも、その時とおんなじ感覚なんだよな。
永吉昴
ライブ後のあの感動を知るとさ、オレ、アイドル続けていくんだろうなーって、思えるんだ。
永吉昴
仲間のため、ファンのため、家族のため、プロデューサーのため……そして、自分のために。
永吉昴
でも、オレがそう思えるようになったのは、やっぱりプロデューサーのおかげなんだよな!
永吉昴
プロデューサーがオレを可愛くしてくれて、オレをアイドルにしてくれた!
永吉昴
事務所のみんな思ってる事だと思うけどさ、改めてプロデューサー!ホントにありがとな!
永吉昴
え?オレはもともと可愛かったって……
永吉昴
え?オレはもともと可愛かったって……当然だろ!なんたってアイドルになれたんだからな!
永吉昴
へへっ、いつまでもオレが恥ずかしがると思った?どーよ!オレだって成長してるんだぜ!
永吉昴
……
永吉昴
……そ、そんなに可愛いって何回も言われるのはさすがに……ごめん!ごめんってプロデューサー!
永吉昴
ホントの事だって……?イ、イジワルな人だぜ……ん?そろそろ時間?もう移動だな、わかった。
永吉昴
(ティン!)お、そうだ!確かペン持ってたよな。ボールにっと……プロデューサー!最後の一球!
永吉昴
(…ヒュッ!)そのボール、プロデューサーが持ってて!うん、オレのサインを書いたんだ!
永吉昴
アイドル永吉昴のサインボール!いつかプレミアってヤツが着くかもよ?なんてな!
永吉昴
じゃあ行こっかプロデューサー!仲間、ファン、プロデューサーが用意してくれた
永吉昴
このダイヤモンドを、オレは全力で駆け抜けるからさ!しっかり見ててくれよな!
(台詞数: 44)