へっぽこエース炎上中
BGM
ビギナーズ☆ストライク
脚本家
遠江守(えんしゅう)P
投稿日時
2017-01-16 23:12:53

脚本家コメント
twitterのTLにやたらと昴くんの名前が流れてるので、刷り込みされました。

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永吉昴
『…プロデューサーさん、昴に恋してるわね。』
永吉昴
『本当にね、昴を可愛く見せようって気持ち、伝わってくるもの。』
永吉昴
家族でこの前のライブ映像を見ていたときに、ぽつりと出てきた言葉。
永吉昴
「ははっ!まあ、プロデューサーはオレのこと好きすぎるからな~。」
永吉昴
笑いながら、家族の輪から離れて、自分の部屋に戻って。
永吉昴
ぽてん、とベッドに倒れこみながら、ため息をついた。
永吉昴
はあ…。
永吉昴
プロデューサーがオレのこと好きだなんて。そんなこと、あるわけないだろ…。
永吉昴
もしホントにそうだったら…オレの心臓が、どうにかなっちゃうよ…。
永吉昴
今だって、こんなにドクン、ドクンって、痛いくらいに動いてるのにさ…。
永吉昴
顔が熱くなりすぎて、枕がひんやりと気持ちいい。
永吉昴
…気付かれなかったかな?気付かれてないと、いいな…。
永吉昴
こんな気持ち、らしくないと思ってた。知らなかった。それなのに、止まらない。
永吉昴
目をつぶれば、浮かんでくる、あの顔。
永吉昴
好きなのに、どこかにくらしい、オレの好敵手。
永吉昴
いつもいつも。直球でも、変化球でも。何を投げたって、芯を食ってくる。
永吉昴
そして積もり積もって、たまらなくなったところで…。
永吉昴
…ドカンと特大のホームラン!胸を打ち抜かれるんだ…。
永吉昴
もう、打者何巡目だよ…?
永吉昴
気持ちを思いっきり乗せて、投げれば投げるほど打ち込まれる。
永吉昴
こっち方面ではいいところなしの、へっぽこエース。ただいま大炎上中ってところ。
永吉昴
…別に、イヤってわけじゃないけどさ…。
永吉昴
楽しいし、嬉しいよ。でも、ハズいし、むずがゆくって。それ以外にも、ホント、いろいろ…。
永吉昴
言葉ではうまく言えないけど、胸がドキドキして、しょうがないんだよ…。
永吉昴
そんなことを考えながら、体をよじったり、枕を腕の中でキュッと抱き込んでみたりして。
永吉昴
気が付くと、オレの心のように、ベッドはぐちゃぐちゃになっていた。
永吉昴
…こんなところ、もし家族に見られたら、何を言われるか。
永吉昴
少し冷静さを取り戻して、シーツを張り直しながら。
永吉昴
ああ…。
永吉昴
せめて明日また会う、その時には。
永吉昴
…この顔の火照りが、気付かれないくらいまで冷めてくれればって。
永吉昴
そう、思った。

(台詞数: 32)