黒井社長
昴兄(俺にはアイドルをしている妹がいる)
永吉昴
兄ちゃん、何オレを見てるんだ?
黒井社長
昴兄(男勝りだった妹は少しは女らしくなれ、と事務所に放り込まれたのだ)
黒井社長
昴兄(そのおかげか最近は少しずつ女らしくなって来た気もする)
永吉昴
なーなー、この服似合ってるか?
黒井社長
昴兄「ああ、それなりにな」
黒井社長
昴兄「ていうかお前そんな服持ってたんだな」
永吉昴
前に仕事で着た衣装を貰ったんだ。
黒井社長
昴兄「お前でもそんな服着るんだな。少し意外だ」
永吉昴
昔のオレだったら絶対着なかったかもな。
永吉昴
でもアイドルやってるとこういうのも着なくちゃいけない時もあってな。
永吉昴
最初は抵抗あったけどだんだん慣れてきたよ。
永吉昴
(あいつも可愛いって言ってくれたし)ボソッ
黒井社長
昴兄「ん、なんか言ったか?」
永吉昴
な、なんでもねーよ。
黒井社長
昴兄「しかしそれならお前を事務所に入れた親父達の思惑通りなったわけだ」
黒井社長
昴兄「まあ、言葉使いはまだまだだが」
永吉昴
うっせーな。そんな簡単には変われないよ。
黒井社長
昴兄「それでお前が俺を買い物に誘ったのはなんでだ?」
永吉昴
もうすぐオレのプロデューサーの誕生日なんだ。でも何贈ったらいいか分かんなくて。
永吉昴
兄ちゃんに手伝って貰おうと思ったんだ。
黒井社長
昴兄「お前が選んだものなら何でもいいと思うんだが……」
黒井社長
昴兄「まあ、お前がお世話になってる人のだからな」
黒井社長
昴兄「俺も手伝うのはやぶさかでないよ」
永吉昴
本当か。さすが兄ちゃん!
永吉昴
ープレゼント選び中ー
黒井社長
昴兄「良かったな、いいのが見つかって」
永吉昴
サンキューな、兄ちゃん。
永吉昴
これならアイツも喜んでくれると思うぜ。
黒井社長
昴兄(ん⁈)
永吉昴
あー、早くアイツの誕生日来ないかなぁ。
黒井社長
昴兄(何か妹の顔が恋する乙女に見えたが……気のせいだよな?)
永吉昴
あ、でもどんな顔して渡せばいいんだ?
黒井社長
昴兄(それにいまの表情…もの凄く可愛く見える……)
永吉昴
あー、そこんところ考えてなかったー‼︎
黒井社長
昴兄(いやいや、それはないだろう)
永吉昴
どうしたらいいんだー。なあ、兄ちゃん、どうしよう?
黒井社長
昴兄「とりあえず落ち着け」
黒井社長
昴兄(落ち着くのは俺も同じだ)
黒井社長
昴兄(俺の知らない間に妹もいろいろ変わったみたいだな。しかし)
黒井社長
昴兄(俺の妹がこんな可愛いわけがない)
永吉昴
あー、どんな顔で渡したらいいんだー‼︎
(台詞数: 42)