永吉昴
……………。
ジュリア
どうした昴、何か見つけたのか?
永吉昴
あ、そうじゃなくてさ……
永吉昴
夕日が綺麗だなぁって思ってさ。
ジュリア
ん、ああ、そうだな。
永吉昴
あ、飛行機雲が出来てる!
永吉昴
……なぁジュリア、なんで人って空を飛ぼうと思ったなのかな?
ジュリア
さっきからどうした?なんかお前らしくないぞ?
永吉昴
いや、飛行機雲見てたらふと思ったんだよ。
ジュリア
んー、あたしはそんなに頭良くないからわかんないけどさ…
ジュリア
今の昴みたいな気持ちじゃないかな?
永吉昴
どういうことだ?
ジュリア
ほら「そこに山があるから」っていう有名なセリフがあるだろ?そんな感じだ。
永吉昴
あーなんとなくってやつかー。
ジュリア
多分、本当はちゃんとした理由があるんだろうけど、根っこの部分なんてそんなもんだろ。
永吉昴
ちゃんとした理由って例えば?
ジュリア
……よく言う富とか名声とか?
永吉昴
うわ、ジュリア黒いなぁ〜。
ジュリア
うっせ!
永吉昴
でもさ、そんな気持ちで空飛べちゃうなんてすげぇな〜。
永吉昴
きっとよっぽどの変人だったんだろうなぁ。
ジュリア
変人ってお前……。
ジュリア
いや、あながち間違いでもないかも。
ジュリア
世の中の天才も、あたしたちから見れば変人だろうな。
永吉昴
じゃあオレが今日ジュリアを誘ったのもそんな気持ちだったんかなぁ…。
ジュリア
お前、なんとなくであたしを誘ったのかよ……。
ジュリア
って、こんな時間まで付き合ったあたしが言うセリフじゃないな。
永吉昴
あはは!
永吉昴
よし、そろそろ帰るか!ジュリア、何処かで飯食ってこうぜ!
ジュリア
先に言っとくが奢らねぇぞ。
永吉昴
ちぇ、じゃあプロデューサーにでも電話してみるか。
ジュリア
やめてやれ。あいつのことだから泣きながら奢りそうだ……。
(台詞数: 32)