高木社長
これは私、毛利Pが実際に体験したお話です
高木社長
今から4年前、東京の某区にて。私はこの頃、友人と同居していました
高木社長
その日の深夜、私は友人から迎えを頼まれていたため、最寄り駅まで自転車を飛ばしていました
高木社長
と言うのも、迎えに行く前夜、友人は何者かに、後ろから石を蹴り飛ばされる被害を受けていました
高木社長
そのため、防犯の意味も兼ねて私が迎えに行くという話になりました
高木社長
駅で無事友人を見つけ、私は自転車を押しながら友人と歩いて帰っていました
高木社長
その道中……
北上麗花
警官「すみませーん!ちょっといいですか~?」
高木社長
声のする方を見ると、男女2人組の警官が歩道脇に立っていました(※声を掛けたのは男の警官)
高木社長
自転車を飛ばしていた時、私は急いでいたという事もあって、車道を走っていました
高木社長
そのため、行きは歩道の警官に全く気付きませんでした
高木社長
よくよく話を聞いてみると……
北上麗花
警官「実はですね~、この辺りで痴漢が出没したという情報が入ったんですよ」
北上麗花
警官「あなた達、この辺に住んでいる方ですか?よろしければ、お話を伺いたいのですが……」
高木社長
毛利P「おっ、丁度良いじゃん。昨日の事、警察に聞いてもらえよ」
高木社長
これ幸いとばかりに、私は友人に昨日の事を話すよう促してみました
黒井社長
P友「あぁ、そうするよ」
高木社長
そう言って友人は男性の警官に、昨日誰かに石を蹴り飛ばされた事を話しました
高木社長
話が終わるまでの間、私は「隣の婦警さん、メッチャ可愛いなぁ~♪」とか思いながら待ってました
高木社長
そんなこんなで待つ事数分間……そこへ、私達が歩いて来た方向から、男性2人組が歩いて来ました
高木社長
見るからに酒に酔っている事が分かりました。それを見た警官が……
北上麗花
警官「お~、久し振り~♪どしたの、こんな所で?」
高木社長
やけに慣れた口調で、その2人組に話し掛けました。過去にこの警官にお世話になったのか
高木社長
はたまた、ただの知り合いなのか。そこまでは分かりませんでした。そこに……
黒井社長
P友「おい、行くぞ」
高木社長
毛利P「え?あ、あぁ……」
高木社長
再び家路を急ぐ私達だったのですが……友人の様子がどこかおかしいのです
高木社長
やけに早足で、まるでさっきまでいた場所から逃げるように歩いていました
高木社長
警官との話も気になった私は、思い切って聞いてみました
高木社長
毛利P「なぁ、昨日の話聞いてもらえた?警察は何て言ってた?」
黒井社長
P友「………………」
黒井社長
P友「あいつら警察じゃねぇ」
高木社長
毛利P「えっ?」
高木社長
友人曰く、男の警官をよくよくみると、大きく開いた胸元からネックレスが見えたとの事
高木社長
いくら深夜とは言え、勤務中の警官がそんな格好をするでしょうか?
高木社長
更に話している最中、その警官は友人の話をまともに聞かず、痴漢について聞くばかりだったと
高木社長
友人の話を聞いて、私も違和感がふつふつと沸き上がってきました。というのも……
高木社長
私達はその警官達から、警察手帳を見せてもらってないのです
高木社長
私達が警官から受けたのは、恐らく聞き込み調査でしょう。ならば、話を聞く時は
高木社長
先に自分の身分を明かすのが先ではないでしょうか?まぁ、実際はどうなのか分かりませんが……
高木社長
もし、あの2人が警官ではないとしたら……私達が出逢った、警官の制服を着た2人は何者なのか?
高木社長
途中で出逢った酔っぱらいの2人は何者なのか?石を蹴り飛ばした者は何者なのか?
高木社長
その者達と、警官(?)の関係性は何なのか?今となっては確かめようがありませんが
高木社長
もし、私達が出逢ったのが暴漢や強盗、通り魔の類いだったとしたら……
高木社長
私は今、こうしてドラマを書く事も出来なかったでしょう
(台詞数: 45)