高木社長
__一方…プロデューサー、数時間前。
高木社長
P)しかし、参ったな…相変わらず、ここのお天道様は読み辛い。
高木社長
P『翌日早朝から登り始めようと、前日に民宿に泊まったまでは良かったのだが…』
高木社長
P『今朝は、薄曇りと深い霧の立ちこめる登山となった。』
高木社長
P)昨夜の気象通報だと、快晴の筈だが…朝荒れかな?
高木社長
P『その時は心の片隅に少々の不安は抱いていたのだが…』
高木社長
P『それが後の事態に成ろうとは想像もして居なかった。』
高木社長
P『山を登り始めて早々…奇妙な光景を目撃する。』
高木社長
P)ほぉ〜、ここらにも「水芭蕉」が自生するのか……ん?
高木社長
P『葉のみの水芭蕉を見ると、葉の一部が何か丸いもので、なぞったかの様に切り取られていた。』
高木社長
P)なんだこれは…丸い…虫喰い?違うな…それと。
高木社長
P『よくよく、その水芭蕉群生地を見ると湿地帯の至る所にピンポン玉サイズの凹みが無数にある』
高木社長
P)イタズラ…ではないな。なんだろう…
北上麗花
__その頃反対側の稜線__
北上麗花
……あら、降り出した。
北上麗花
よいしょ…あれ?雨具は、ん〜と、ここかな?
北上麗花
…あっ、あったあった♪
北上麗花
けど…荷物どうしよう…(←雨具を出すのにザックの中身が周囲に散乱…。)
北上麗花
よいしょ…よいしょ…あら?来た時より大きくなってる?(←急いで荷物詰め込むとこうなる。)
北上麗花
まっ、いっか♪
北上麗花
よいしょっと…うん。来た時より……重い…(←荷物の重心を考えないとこうなる。)
北上麗花
ポンポン…ポンポン…んっ、ヨシ♪(←外から叩いて重心修正。…って、どうやるんだ? )
北上麗花
…あまり、お天気が良くならないみたいね。よし…ピッチ上げよう。ふん…ふん…。
北上麗花
ふん♪ふん♪ふん♪
北上麗花
やっぱり、雨の日でも山歩きは楽し〜い♪
北上麗花
あっ、こんにちは〜♪…あら、下山ですか?そうですね、それも大切な事ですから…
北上麗花
勇気ある下山…ステキですよ♪
北上麗花
お気を付けて下山してください、頑張ってくださいね〜♪
北上麗花
…今の人達で…ふむ、登山カードの人は1人か森林限界の先の山小屋かなぁ…
北上麗花
ちょっと遠いけど、行ってみようかな?
北上麗花
すぅ〜…娘っさ〜ん、良っく聞ぃ〜〜けよ♪
北上麗花
『その歌声は山々に響き渡ることなく…降りしきる雨の音に吸い込まれていった……』
(台詞数: 32)