我那覇響
へへっ、助かるぞ。いつもありがとうな!
四条貴音
(おや。響は一体誰と話をしているのでしょう?)
四条貴音
(ふむ、見慣れぬ殿方ですね。随分と親しげな様子ですが…)
我那覇響
じゃ、今日はこれで。ん、何…え!?ち、ちょっと待って欲しいさ、一体何のつもりでこんな。
四条貴音
(何やら渡しておりましたね。どうやら手紙のようですが。もしや…恋文?)
我那覇響
返事待ってるって、あ、おい!…どうしよう。参ったぞ、まさかこんなの渡されるだなんて…
四条貴音
響、いかがなさったのです。
我那覇響
貴音!?い、いや何でもないぞ。いつもとおんなじさー。さ、劇場入るぞ?
四条貴音
(平静を装ってはおりましたが動揺は明らか。間違いなく先程の手紙が原因ですね。)
四条貴音
(なんというふしだらな真似を。高みを目指す私たちにあのような物を渡すとは。)
我那覇響
貴音、ぼーっとしてどうかしたの?
四条貴音
何でもありませんよ。大丈夫です響、貴女はわたくしが守って差し上げますからね?
我那覇響
へ?
四条貴音
(数日)お待ちなさい、そこな御仁。一体どこへ行くおつもりですか?
四条貴音
あなたの事は調べました、響の同級生だそうですね?
四条貴音
級友という立場を利用して巧みに近づき、挙句に告白などと言う不埒な真似を働くとは言語道断!
四条貴音
成敗致します、お覚悟を…と、言いたい所ではありますが。わたくしも鬼ではありません。
四条貴音
あなたが本当に響に相応しい人物かどうか、ここは一つ、試させて頂く事に致しましょう。
四条貴音
ここに問題を用意致しました。響の事を熟知していれば容易に答えられるはずですよ?
四条貴音
では参りましょう、まず第一問…え、そのようなつもりは無い?
四条貴音
なんと。見損ないました、そのような軽い気持ちで響に近付いたとは…恥を知りなさい!
四条貴音
まったく。殿方はどうしてああ軽薄な方が多いのでしょう?プロデューサーとは大違いですね…
我那覇響
(翌日)貴音!自分のクラスメートに何言ったんだよ、いきなりめっちゃ謝られたぞ!
四条貴音
おや、昨日の御仁がそのような真似を。一応彼には彼なりの誠意があったという事ですか。
我那覇響
誠意ぃ?何の話だよそれ。
四条貴音
軽い気持ちで響に告白などしようとするからいけないのです、注意しておきましたからご安心を。
我那覇響
告白!?一体何言って…あ!もしかして、この間手紙貰った事を言ってるのか?
我那覇響
…あのなあ。アイツはお父さんが獣医だから、家族の事で相談に乗ってもらってただけだぞ?
四条貴音
え?ですが、手紙を貰ったのでしょう。それに、返事を待っていると…
我那覇響
そうだけどそういう事は絶対に無いぞ。だって…
我那覇響
「伊集院北斗さん、俺でよかったらいつでもどうぞ」って内容だったからな。
四条貴音
…面妖な。
我那覇響
まったくもう。大体自分が男の子とどうこうすると本気で思うのか?
我那覇響
トップアイドル目指してるんだ、そんな暇無いぞ。分かってるだろ?
四条貴音
響…
四条貴音
(そこは『自分には貴音がいるからなー!』と言って欲しかったのですが。)
我那覇響
聞こえてるぞ…
我那覇響
ま、とにかく。自分の事心配してくれるのは有難いけど、程々に頼むぞ?暴走は困るから…
星井美希
貴音、お待たせなの!
我那覇響
美希!?何でそんな恰好してるんだ?
星井美希
貴音から聞いたの。ミキの響にちょっかいをかけるフトドキモノはセーバイしてくれるの!
我那覇響
…貴音?
四条貴音
み、美希。あのですね…
四条貴音
響はわたくしの物です。貴女と言えど譲りませんよ?
星井美希
望む所なの。どちらが響に相応しいか、ついでにここで決着をつけてやるの!
我那覇響
…ハム蔵。お腹減っただろ?今日は何にしようか。
我那覇響
いつもの店に寄ってから帰るか。そうそう、電球切れてたっけな…
四条貴音
いいでしょう、わたくしの全力をもってお相手します、覚悟なさい。響、よく見ておくのですよ?
星井美希
貴音なら相手にとって不足は無いの。全力で行くね。響、ちょっと待ってて欲しいの!
我那覇響
冷蔵庫の肉、賞味期限いつまでだったっけな。ハム蔵、覚えてない?
(台詞数: 50)