たまきと不思議な絵本の物語 23ページ
BGM
アイル
脚本家
れみす
投稿日時
2016-10-02 05:01:06

脚本家コメント
23ページ目「ルリの秘策」
      ~ルリ日記~
『この森ってよく見ると蔓が沢山あったんだ。だからこれを上手く使って捕まえよう!私はターザンのように森を駆け巡るよ!あ~ああ~!ってかっこよく決めようと思ったら…まさか蔓が切れるなんて思わなかったよ…。でも結果的に捕まえることが出来たから良しとしよう。どうやらミキさんも見てたらしく結界を解いてくれるみたい。カナちゃんがやるっていうみたいだけど大丈夫なのかな?不安しかないけどきっと大丈夫だよね。』
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永吉昴
(タッタッタッ)結構遠くまで来たけど…
永吉昴
ルリの姿が見えないな…大丈夫か?
永吉昴
でも勝負は勝負だからな。あいつが諦めるまで俺は逃げ続けるだけだ。
七尾百合子
誰が逃げるですって!?
永吉昴
ルリの声!?でも…姿が見えないぞ。
七尾百合子
私ならここです!
七尾百合子
あぁ~ああぁぁぁ~~!!!
永吉昴
なっ!?蔓を使って追いかけて来ただと!?(ダッ)
七尾百合子
逃がしませんよ!(ガシ)
七尾百合子
あ~あぁあ~~(ブチ)
七尾百合子
あぁあああああああああ!!!!
永吉昴
どわぁあ!!!(ズデーン)
七尾百合子
いたたたた……
七尾百合子
はっ!やった、昴さんを捕まえたよ!(ブイ)
永吉昴
くっそー!まさか蔓を使って上から来るとは思わなかったよ。
星井美希
(ドロン)この勝負、ルリの勝ちだね。
七尾百合子
ミキさん!?見てたんですか?
星井美希
当たり前なの!ここをどこだと思ってるの!
星井美希
それにしても久しぶりだね。名も無きトラ君。
七尾百合子
二人は知り合い何ですか?
永吉昴
ちょっとした腐れ縁だ。
永吉昴
それより、これでいいだろ。ルリのことはよ。
星井美希
全く…人がせっかく結界まで張って頭を冷やしてもらおうと思ったのに無理やりこじ開けるなんて…
永吉昴
俺は俺のやりたいようにやるだけだ。
星井美希
昔から変わらないね。その性格は。でも、それが君のいいところなの。
星井美希
ま、それは置いといて。ルリもようやくわかってくれたみたいだから大丈夫だと思うな。
星井美希
いいよ。お城の結界を解いてあげるの。
七尾百合子
ありがとうございます!
星井美希
お礼ならこのトラ君とカナに言うの。
星井美希
さ、カナ。ルリについて行って結界を解いてあげるの。
七尾百合子
カナちゃんがやるんですか!?
星井美希
不満なの?
七尾百合子
不満というか…カナちゃんに出来るんですか?
星井美希
カナなら大丈夫なの。
星井美希
カナなら大丈夫なの。……多分。
七尾百合子
不安しかない…
星井美希
つべこべ言わず行ってくるの!
七尾百合子
はぁ…分かりました。カナちゃん、いこ。
七尾百合子
カナ「うん!」
永吉昴
気を付けろよー!
星井美希
それにしても君が手を貸すなんて思わなかったの。
永吉昴
それはお互い様だろ。
星井美希
あの子達には何か惹かれるものがあったの。
星井美希
これであの子達がシホールと仲良くなってくれたら昔みたいに暮らしていけると思ったの。
永吉昴
……俺もその可能性に賭けたんだ。
永吉昴
ルリ達ならきっと、殻に籠ってしまったシホールを助けてやれるってな。

(台詞数: 46)