菊地真
さぁ、今日も生徒会の会議を始めるよ
星井美希
なの!
水瀬伊織
めんどくさっ、何で私までこんな雑用しなくちゃいけないのよ
菊地真
そうだね、確かに雑用かもしれない
星井美希
真くんはデコちゃんに優しすぎるの!
菊地真
でも――僕にとって君と一緒の時間は決して雑用なんかじゃないよ
水瀬伊織
は、はぁ!?あんた何言ってるのよ!!
菊地真
それにそうやって言ってはいるけど、会議の資料を昨日遅くまで作ってくれてたのも知ってるしね
星井美希
デコちゃん……ツンデレなの!!
水瀬伊織
そ、そんなの知らないんだからっ!!
水瀬伊織
妖精さんがやってくれたんじゃないかしら
菊地真
そうかもしれないね。その妖精さんはきっと羽のない可愛い妖精さんだけど
星井美希
真くん素敵なの♪
水瀬伊織
あーっ、もう!遊んでないで会議するんじゃなかったの!?
菊地真
遊んでなんかないさ。僕はいつだって君と話をするときは真面目だから
水瀬伊織
そういう意味じゃないわよ!!
菊地真
でも今度の議題はなかなか難しいんだよね
星井美希
無理難題が山積みなの!
菊地真
伊織のことなら簡単なのにね
水瀬伊織
はぁ!?あんた私のこと単純バカだと思ってるわけ!?
菊地真
違うさ。伊織は素敵な女の子だってこと。こんなの議論する余地もないだろ?
水瀬伊織
単純バカはあんたの方だった!!
菊地真
複雑にする必要なんてないさ
水瀬伊織
だから意味がわからないわよ!?
菊地真
わからないから人は興味を抱くんだよ
菊地真
でも今は伊織を抱いていたい気分かな
水瀬伊織
興味どこ行ったのよ!!
菊地真
どこにも行ったりなんかしてないさ。僕の興味は伊織だけだから
水瀬伊織
ふ、ふんっ!都合の良いこと言ってるんじゃないわよ!!
菊地真
君にとって都合が良いってことなんだね
水瀬伊織
ち、ちがっ
菊地真
でも僕の耳も都合が良いんだ。君の声を届けてくれるんだから
菊地真
僕の声は君に届いてる?
水瀬伊織
そ、そりゃあこんなに近くで話されたら聞こえるわよ
菊地真
どこまで?
水瀬伊織
どこまで……?
菊地真
僕はほら、ここだよ
水瀬伊織
って胸触らせてどうする気よ!!
菊地真
どくんどくんってしてるでしょ?君の声がここまで届いて反響してるんだ
水瀬伊織
それただの心臓の鼓動でしょ!?
菊地真
そうだよ?
菊地真
僕は君の声を聞いてないと死んじゃうんだ
菊地真
だから――ずっと僕の隣で声を聴かせて
水瀬伊織
いやよ!
菊地真
……それは何で?
水瀬伊織
近くに来すぎたら鼓動が早くなりすぎちゃうでしょ
水瀬伊織
だから近すぎず、でも遠すぎず
水瀬伊織
私が手を伸ばしたらいつでも握り返せる距離にいなさい
菊地真
――仰せのままに
星井美希
……なんなのこれなの
(台詞数: 50)