周防桃子
空を飛びたくても、私には飛べない。
周防桃子
たとえ飛ぶための羽が背中にあっても…
周防桃子
この小さな身体では支えきれないほどの重荷を背負ってしまったから!
周防桃子
飛べないから、私は目の前にある現実と向き合わなければいけないんだ!
周防桃子
目の前の現実はとっても冷たくて、怖いモノ
周防桃子
それと渡り合う武器が私には必要だった。
周防桃子
だから私は強くあろうと思った。
周防桃子
だから私は自分を大きく見せようと思った。
周防桃子
その時、私は目の前にある木箱を手に掴んだんだ。
周防桃子
はじめはただの踏み台にしか過ぎなかった。
周防桃子
踏み台は所詮は踏み台でしかなくて、ステップアップするための道具でしかない。
周防桃子
そんなことを思ってる日々さえあった。
周防桃子
でもね、この小道具が私にとってかけがえのないものだって気付いたの。
周防桃子
この木箱には夢が詰まってる。
周防桃子
私の夢。
周防桃子
その夢が私を支えてくれている。
周防桃子
そのことにやっと気づいたんだ。
周防桃子
その日、踏み台の上に立って見渡す世界は、いままでとは少し変わっていて…
周防桃子
綺麗だなって思ったよ!
周防桃子
だから、言わせてほしいんだ。
周防桃子
ありがとう、私の夢。
周防桃子
もう足蹴になんかしないよ。
周防桃子
ずっと大切にする。
周防桃子
だから、これからも私の事を支えてください。
周防桃子
…
周防桃子
……
周防桃子
ねぇ、お兄ちゃん、桃子の演技どうだった?
周防桃子
これでもかっていうくらいはまり役だったって…
周防桃子
そっか!
周防桃子
でも、桃子知ってるよ?
周防桃子
この舞台のお仕事、本当は違う子に回ってきたお仕事なんでしょ?
周防桃子
けど、やっぱり桃子が一番適任だって思ったんだって…
周防桃子
お兄ちゃんの言いたい事、台本を読んでたらなんとなくわかるよ!
周防桃子
お兄ちゃんの…バカ
周防桃子
でも、ありがとう…
周防桃子
桃子ね、この仕事を通して、少し自分と向き合えたよ!
周防桃子
桃子の夢、大切にするね。
(台詞数: 37)