周防桃子
さあ、桃子のステージの始まりだよ!
周防桃子
みんな、しっかり目を見開いて!一瞬だって、見逃しちゃダメ!
周防桃子
流れ出す音楽に、桃子の足が軽やかなステップを奏でだす。
周防桃子
まだ何が起こっているのかイマイチわかってない、ニブい人たちがいるみたいだね…。
周防桃子
えいっ!桃子のまぶしい笑顔を、プレゼント♪
周防桃子
あははっ。どう?桃子のかわいさに、目がさめたでしょ。
周防桃子
声がどこまでも響いて、観客席の奥までしみ込んでいく!
周防桃子
手足が体の中からわいてくるリズムに乗って、自由気ままに動き出す!
周防桃子
そして。みんなが、桃子に向ける気もちが、伝わってくる…!
周防桃子
そこの人。桃子にそっち向いてほしいって思ってるね?だったら…こんなポーズはいかが?
周防桃子
あっ。コール頑張ってるね。じゃあ、ごほうびに、桃子の笑顔をお一人様にサービスしちゃう♪
周防桃子
まるでキラキラの宝石が、見る方向によって輝きを変えるように。
周防桃子
桃子はステージの上で、歌って、踊って、笑顔をふりまいて。
周防桃子
観客席の奥の奥まで。桃子から目をはなしている人は、一人だっていない。
周防桃子
聞こえてくるのは、コールと、歓声と、感動のため息だけ。
周防桃子
でも、まだまだ!
周防桃子
立ち位置と、照明と、カメラの位置。
周防桃子
…ここだね!
周防桃子
今が、ベスト・ショット!桃子の最高の笑顔をあげる!
周防桃子
どう、プロのカメラ写りは?これができるのは、桃子くらいだよね?
周防桃子
「会場の奥まで見えてる」なんて言うけれど、桃子はそれだけじゃ満足しないよ!
周防桃子
そう!カメラの向こうの人も、いつかこの映像を見る人も、みんな、みーんな、幸せにしてあげる!
周防桃子
…まるでふだんの自分がおもりで、それを脱ぎ捨てたみたいに、何もかも思った以上にやれる。
周防桃子
細くなった自分がクモの巣のように広がって、どこまでも大きくなっていく。
周防桃子
すべてに、つながっていく。
周防桃子
子役としての桃子と、アイドルとしての桃子。そして、貴音さんの教えてくれたこと。
周防桃子
そして、この大会で向かい合ってきた、多くの人たちから学んだこと。
周防桃子
それが今ひとつの音楽になって、どこまでも響いていく!
周防桃子
…貴音さん、見ているね。
周防桃子
これが桃子だよ。貴音さんのおかげで、桃子はこんなにも大きくなれたよ。
周防桃子
美希さん、見てるよね。
周防桃子
おどろいたでしょ?桃子はやればできる子だからね。美希さんにだって、負けないから!
周防桃子
…ああ、この感じは。
周防桃子
…お兄ちゃん。
周防桃子
今ならわかるよ。いちばん最初から、ずっと。見守ってくれてたんだね。
周防桃子
まだ、そのやさしい目を見ることはできないけど、待っててね。
周防桃子
お兄ちゃんと話したいことも、いっぱいあるから。
周防桃子
そして、ここにいるみんな。
周防桃子
きらめく夢を。桃子の、すべてを。
周防桃子
…感じて。
周防桃子
これが、桃子だよ!
(台詞数: 41)