四条貴音
見損ないましたよ美希、あなたがこれほど分かっていなかったとは。
我那覇響
(ん?貴音のやつ、真剣な顔で美希と何話してるんだ?)
星井美希
分かってないのは貴音の方なの。ミキがこんなに説明してるのに理解出来ないなんて。
我那覇響
(美希のやつもいつになく真剣だな。一体何の話をしてるんだ?)
四条貴音
あなたこそ私の話を理解しようとしていないではありませんか。先程から申しているでしょう?
星井美希
その言葉、そっくりお返ししてやるの!
我那覇響
(おいおい、喧嘩は良くないぞ。どうしよ、止めに入るべきだよな、やっぱり?)
四条貴音
いいですか美希、何度でも言いますよ。よくお聞きなさい?
星井美希
じゃあこっちも言ってやるの。いい?よーく聞くんだよ?
我那覇響
(何なんだ、一体?)
四条貴音
事務所で一番可愛い後輩はエミリーです、間違いありません!
星井美希
違うの、一番は翼なの!
我那覇響
(…止めに入ろうとした自分を殴ってやりたい気分だぞ。)
四条貴音
ふう、またそれですか。美希、翼は確かに魅力的です、それは認めます。しかしですね…
星井美希
貴音こそ。エミリーは可愛いよ?けどね、一番だというなら話は別なの。
四条貴音
あなたはエミリーをよくご存知無いからそのような事を言うのです。
四条貴音
あの日本語へのこだわり、そして幾分の照れを込め「貴音さま」とわたくしを呼ぶ時の表情。
四条貴音
さしずめ外つ国(とつくに)撫子とでも呼ぶべきでしょうか。
星井美希
貴音は翼をミキみたいなセクシーで自由な子としてしか知らないでしょ?
星井美希
けど翼はあれで敬語とかちゃんと使うレイギ正しい子なの。
星井美希
ミキを見つけて寄ってくる所とか、なんか犬みたいで可愛いんだよ?
我那覇響
(貴音も美希も後輩をよく見てるんだな。特に美希はちょっと意外だったぞ。)
四条貴音
ふむ。なかなか埒が明きませんね。
星井美希
こうなったら場所変えてとことんやるの。ミキの家でいいよね?
四条貴音
望むところです。エミリーの魅力があの程度で伝わりきれたなどと思わぬように。
星井美希
そっちこそ。翼にはまだまだ引き出しがあるんだからね?
我那覇響
(後輩を可愛がるという言葉の意味を履き違えてるぞ、先輩達。)
我那覇響
…行ったか、やれやれ。とりあえず先輩達のイメージの為にもエミリーと翼には黙っておくかな。
我那覇響
けどあの2人、なんだかんだで後輩想いなんだな、ちょっとおかしいけど。
我那覇響
自分なら誰だろ?やっぱ環かな、家族の皆も大好きだし。それともひなた…
我那覇響
…
我那覇響
貴音も美希もつい最近まで、自分の事を一番可愛いって言ってたのに。
我那覇響
何だろな。ちょっとだけ、寂しいぞ…
星井美希
…というカンジでまずは寂しくさせてからなら、響の心を鷲掴みに出来ると思うの。どう?
四条貴音
素晴らしいですよ美希。まことにお見事な発想です。
星井美希
これくらいのアイデア、ミキならヨユーなの!
四条貴音
ふふ、あなたが天才と言われる理由がよく分かりました。
星井美希
おだてても何も出ないよ?あ、でもアイデア料としておにぎりとかなら欲しいかも。
四条貴音
今日はわたくしの奢りです、好きなだけお食べなさい。その後で実行すると致しますか。
星井美希
うん、頑張るの!
我那覇響
2人とも、そういう話はせめて自分のいない所でやってくれるか?
(台詞数: 41)