百瀬莉緒
敵を知り、己を知って勝つのは一流。この言葉はご存知?
松田亜利沙
なんかちょっと違うような。敵を知り己を知れば百戦ナントカ、じゃなかったでしたっけ?
百瀬莉緒
これは言わばオマージュとでも言うのかしら。モテ道的にはこっちの方が相応しいのよ。
百瀬莉緒
自分の素の魅力が相手に伝わってモテただけじゃ、モテ方としてはまだまだ。
百瀬莉緒
相手の好みに合わせた行動をとって、気を引かせる…一流のモテる女のテクニックね。
松田亜利沙
はあ。なんかそれ、ちょっとあざといような。
百瀬莉緒
匙加減が難しいのはたしかね。だからこそ、上手くいった時の達成感は大きいわ。
百瀬莉緒
さっきの言葉はまさにこうしたモテ道をうまく表した言葉ともいえるわね。
松田亜利沙
なるほど。けど、どうしてそんな事を亜利沙に?
百瀬莉緒
言ったでしょ。まずは敵の情報を集める必要があるの。だから亜利沙ちゃんにね…
松田亜利沙
駄目ですよ。315の人達は確かにカッコイイですが、アイドルちゃんがそんな真似は…
百瀬莉緒
315プロの人じゃないわ、知りたいのはプロデューサー君の事。
松田亜利沙
え、プロデューサーさんですかあ?
百瀬莉緒
そ。亜利沙ちゃん、彼の事も詳しいんじゃない?好みとか、プライベートの事とか。
松田亜利沙
うーん、特には。プロデューサーさん、自分の事は滅多に話しませんし…
百瀬莉緒
あら、そうなの。ちょっと残念、当てが外れちゃったわね。
松田亜利沙
プロデューサーさんのプライベートな事でしたら、小鳥さんが一番詳しいと思いますけど…
百瀬莉緒
やっぱり?色んな人にに聞いたけど皆そう言うわね。けど小鳥さんに聞くのはなあ…
百瀬莉緒
(一応ライバルみたいな物なんだし。そういう事聞くのはちょっとシャクよね)
百瀬莉緒
うーん困ったわね。他にプロデューサー君の事、詳しい人いないかしら…
星井美希
それ、なんか変なの。
百瀬莉緒
あら美希ちゃん、起きてたのね。変って何が?
星井美希
さっき言ってた事。よーするに、相手の好みに自分を合わせるのがモテるコツなんだよね?
百瀬莉緒
ま、手っ取り早く言えばそうなるかな。
星井美希
でも相手に合わせてったらさ、自分の魅力が減っちゃうかもしれないの。
星井美希
やっぱりさ、好きな人にはホントの自分を伝えるってのが一番なんじゃないかな?
百瀬莉緒
美希ちゃん、相手の好みを知るってのは、自分を変える為にやるんじゃないわ。
星井美希
え、でもさっき…
百瀬莉緒
これはね、スパイスのようなもの。自分本来の魅力を見せるのは当然大事よ。
百瀬莉緒
けどそこで相手を知ってるって思わせる事で、より心を引く存在になれるってわけ。
星井美希
うーん、よく分かんないの。
百瀬莉緒
そうね。例えばだけど、伊織ちゃんがジュースが欲しいって言ったらコーラ持ってく?
星井美希
デコちゃんはそんなの飲まないの。オレンジジュースじゃないとね。
百瀬莉緒
そういうちょっとした気遣いって、相手には嬉しい事よ。自分を知ってくれてるんだって。
百瀬莉緒
もしもだけど美希ちゃんがそんな気遣いを男の子にしてあげたら、もっとモテモテになれるわね。
松田亜利沙
(美希ちゃんにモテ方のアドバイスとは。莉緒さんらしいというかなんというか…)
星井美希
ふーん。まあミキはそんな事する気は無いの。今でジューブンかな。
星井美希
けど莉緒がそこまでやるってのは応援してあげてもいいかもしれないの。
百瀬莉緒
へ、何の事?
星井美希
莉緒、プロデューサーの事好きなんだよね?だから、色んな事知りたいんでしょ?
松田亜利沙
アイドルの恋愛ってあまりいい事じゃないと思いますけど。莉緒さんがそこまで考えての事なら…
百瀬莉緒
あ、いや違うわよ!?これはあくまでもプロデューサー君を私に惚れさせるのが目的で…
星井美希
おんなじなの。要は好きだから、プロデューサーにも好きになってもらいたいんだよね?
百瀬莉緒
い、いやあのね。えっと、えっと…
百瀬莉緒
き、今日はこれでおしまい!じゃまたね、お疲れ様!
百瀬莉緒
…もう、二人とも変な事言うんだから。まあそういう年頃だものね、仕方が無いか。
百瀬莉緒
でもどうして私、必死になってるんだろ。モテモテになりたいとはこれまでも思って来たけど。
百瀬莉緒
なんかちょっと違うわね。特定の人をターゲットにするなんて、今までに無かった事だわ。
百瀬莉緒
向こうが惚れてそうだから?今までの研究が初めてうまくいきそうだから?それとも…
百瀬莉緒
ほんとに好きになったから、なのかしら…?
(台詞数: 50)