ジュリア
ピヨ姉の誕生日は今日だったよな。
音無小鳥
ええそうよ。
音無小鳥
ええそうよ…この年になると誕生日って、昔ほどワクワクわしないけどね。
ジュリア
…そういうもんなのか?
音無小鳥
でも、お祝いされることはとても嬉しいわよ。
ジュリア
そうか、なら良かった。改めてハッピーバースデー、ピヨ姉。
音無小鳥
ふふっ。ありがとう、ジュリアちゃん。
ジュリア
喜んでもらえるかは分かんないけど、一応プレゼントも用意したんだ。
音無小鳥
アイドルの皆からもらえるなら、私はなんでも嬉しいわよ?
音無小鳥
ああ、でも…あんまり悪意があるものは勘弁願いたいわね。
ジュリア
悪意の詰まったものをプレゼントする奴なんてこの劇場にはいないだろ…。
音無小鳥
ふふっ。皆良い子ばかりだものね。
ジュリア
で、これがプレゼントなんだけど…。
音無小鳥
…CD?それともDVDかしら。
ジュリア
CDであってるよ。あたしたちエターナルハーモニーで、ピヨ姉の曲をカバーしたんだ。
音無小鳥
何それ!?嬉しいし恥ずかしいし、私はどんな顔をすればいいの…?
音無小鳥
…でも、これは世界に一枚だけのミニアルバムなのよね。
ジュリア
とくにあたしなんて、このみ姉やユキみたいに、事務仕事やお茶くみとかできないからな。
ジュリア
あたしのできることをかんがえたら、やっぱり相棒を使った何かしか思いつかなくてね。
ジュリア
蛇足かもしれないけど、あたし流に若干のアレンジさせてもらったよ。変に感じたら勘弁な。
音無小鳥
ジュリアちゃんが演奏したんでしょ?変になる訳ないわよ。
ジュリア
そういってもらえると嬉しいよ。レコーディングスタジオを借りたかいがあったってもんだね。
音無小鳥
そ、そこまで本格的に…!
ジュリア
それで、ちょっと謝らないといけないことがあるんだ。
音無小鳥
謝ること…?
ジュリア
ああ。あたしが担当した曲、ID:[OL]なんだけど。あれラップパートとかあるだろ?
ジュリア
あれ、あたしの知らない男の人の声が入ってたけど…。
音無小鳥
ええ。会長と軽口さんが手伝ってくれてたのよ。
ジュリア
あたしの収録順、都合で一番最後だったんだけど、メンバー誰も仕事とかで残っていなかったんだ。
ジュリア
自分がラップまで言うのもちょっと味気ないと思って、誰かに頼もうと思ったんだが…。
ジュリア
流石にスタジオのスタッフさんに頼むのも考え物だろ?ダメもとで声かけたら苦笑いされたし。
音無小鳥
頼んでは見たのね…。
ジュリア
自分が全部やるかと思ってた時、ちょうど一人の男がスタジオに来ててな。
ジュリア
頼んだら割と快く引き受けてくれたんだ。
音無小鳥
いきなり声をかけるジュリアちゃんもすごいけど、その男の人も何者なの…!?
ジュリア
…で、その人の力があって曲が完成したわけだ。
音無小鳥
そうだったのね。…その人が誰なのか気になる所だけど。
ジュリア
収録後聞いてみたけど、悪くはなかったよ。
音無小鳥
ジュリアちゃんが言うならそうなのね。ちょっと聞いてみようかしら。
音無小鳥
……。
音無小鳥
……。
音無小鳥
……黒井社長だ。
(台詞数: 42)