ジュリア
「ったく...いつまで待たせんだよ...」
ジュリア
あたしが765プロに所属するようになって、だいたい一週間が過ぎようとする頃だった。
ジュリア
この事務所のプロデューサー、という人とミーティングすることになった。
ジュリア
とは言っても、初対面だし人数的にも顔合わせ程度なんだろうけど...
ジュリア
「とりあえずヒマだし...練習でもしてようかな。」
ジュリア
あたしはケースから愛用のエレキを出す。 あたしの友達みたいな物だ。
ジュリア
リスペクトしているギタリストと同じモデル...ガードについたたくさんの傷が絆の証。
ジュリア
「~~~♪」
ジュリア
何度も歌った、何度も口ずさんだ歌を演奏しながら歌う。
ジュリア
ひとしきり弾いたところで一度演奏をやめた。 調子はまぁまぁだ。
ジュリア
「...んー、こんなモンか。」
ジュリア
?「ああ、すごくいい演奏だったぞ。」
ジュリア
「ふふん、サンキュ♪...って誰だよあんた。」
ジュリア
P「俺は、君のプロデューサーになった者だ。 今日からよろしくな。」
ジュリア
「ふーん...あんたがプロデューサー、ね...。」
ジュリア
この細身の気の弱そうな男があたしのプロデューサー...ホントに大丈夫なのか?
ジュリア
P「ギター、うまいんだな。思わず聞き惚れてしまったよ。」
ジュリア
「お世辞、どうも。ふん...ちょっと聴いただけで何がわかるってんだ。」
ジュリア
P「確かに、こんな短い間じゃ全部はわからないけど...。」
ジュリア
P「これから時間をかけて君のことを知って、トップアイドルへと導くつもりだ。」
ジュリア
...根拠のない自信だ。 だけど..目は本気なんだってよくわかる。
ジュリア
...ネガティブに考えても仕方ないか...。
ジュリア
「実は事務所の手違いでアイドルになることになったんだ。最初は驚いたけどな。」
ジュリア
「でも中途半端ってのが嫌いでね。 アイドルをやると決めたからには、頂点を目指す。」
ジュリア
「それに歌うことは好きだからさ。その歌で誰かを感動させる、そんな風になりたい。」
ジュリア
「だから...これからよろしくな、」
ジュリア
「だから...これからよろしくな、プロデューサー!!」
ジュリア
P「ああ、こちらこそ! ...ええっと...。」
ジュリア
「『ジュリア』、あたしの名前だよ。」
ジュリア
P「そうか、よろしくなジュリア!!」
ジュリア
...
ジュリア
...あたしはジュリア。今はワケあってアイドルをやってる。
ジュリア
今はアイドルだけど...もちろんいつかはパンクでも成功したいって思ってる。
ジュリア
そのためにもまずはアイドルとして成功してみせる、それがあたしの目標だ!
ジュリア
『ジュリア』はそのための名前...もちろん本名ではない。
ジュリア
今までの自分と、これからの自分...その両方の意味を込めて自分でつけた名前だ。
ジュリア
...あたしの本名...それはまだ明かせない。
ジュリア
...いつかアイドルの頂点を取って、本当の夢を叶える時になったその時には...
ジュリア
親がつけてくれた本当の名前で...
ジュリア
親がつけてくれた本当の名前で...ステージに立ちたいと思う。
ジュリア
『プラリネ』
ジュリア
『プラリネ』fin...
(台詞数: 42)