プラリネ#21
BGM
プラリネ
脚本家
ラインナフ@ISF10 G-09 (ミリ10th Act1...
投稿日時
2016-11-07 21:51:10

脚本家コメント
21話『Idol』
あらすじ
765プロに間違いでスカウトされてしまったジュリィ、ジュリィは何を思うのか...

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高木社長
「今日からキミはここに所属する...新しいアイドルだ!」
ジュリア
...は?
ジュリア
「あ、あたしが...」
ジュリア
「あ、あたしが...アイドル!?」
ジュリア
おいおい...そんなの聞いてねぇぞ? ...まさか...
高木社長
「その通りだよ。 キミは我が765プロの新しいアイド...」
ジュリア
「ふざけんな! そんなの聞いてねぇよ!」
ジュリア
あたしは思わずキレてしまった。 なんでアイドルなんだよ...
ジュリア
「あたしはロックシンガー志望なんだよ! それがなんでアイドルに...」
高木社長
「なんでもなにも...ここは女性アイドル専門の事務所なのだが...」
ジュリア
「ウソつくんじゃねぇ! 『会った時』にはそんなこと言ってなかったじゃねぇか!」
高木社長
「...『会った時』? ...ああ、キミがストリートで演奏をしていた時だね!」
高木社長
「いやはやこれは...私が、その事をうっかり言ったつもりになっていたらしい...」
ジュリア
...それは...
ジュリア
...それは...業界人以前に、大人としてどうなんだ...
ジュリア
「とにかくあたしにはアイドルなんてチャラついたものになる気はないからな。」
高木社長
「チャラついただなんて...そんなことはない。 彼女達は真剣なのだよ。」
ジュリア
...突然、社長さんが真剣な顔でそう言ってきたので...少しひるんでしまう。
ジュリア
「...とにかく、あたしはアイドルになるつもりはない。 他をあたってくれ。」
高木社長
「よしてくれ! キミも候補生の一人としてカウントしてしまったのだから!」
ジュリア
「そんなこと知るかよ! あたしの代わりなんていくらでも...」
高木社長
「キミの代わりなどいない! キミでないとダメなのだよ!」
ジュリア
...大の大人が大声でクサいセリフを言う...この人はどれだけ恥をかけばいいんだ。
ジュリア
...だけど、一向に諦める気配はないようだし、何より真剣味が伝わってきた。
ジュリア
...どうやらあたしは甘さをまだ捨てきれないらしい...ここで折れてやるか。
ジュリア
「...わかったよ。 とりあえず考えがまとまったらまた連絡するから。」
高木社長
「おお! ということは入ってくれるのかい!?」
ジュリア
「まだだよ...一応、親の許可も必要だからな。」
高木社長
「そうかい...ならば私はゆっくりと、その時を待つとしよう!!」
ジュリア
うわぁ...このオッサン、人を疑うのを基本的に知らないみたいだな...
ジュリア
でも...きっとあの人はあたしにとって悪いヤツじゃない。 ...きっとだけど。
高木社長
「では、良い返事を楽しみにしているよ!」
ジュリア
...事務所のドアから出る時、社長に見送られて765プロをあたしは去った。
ジュリア
「...」
ジュリア
「...『キミじゃないとダメ』...か。」
ジュリア
...あたしの中に、今まで感じた事のない、変な気持ちを感じた。

(台詞数: 36)