ジュリア
「ん...あれ?」
ジュリア
目を覚ますといつもとは馴染みのない景色が見えた。
ジュリア
「確か今日は...」
ジュリア
そうだ...昨日は帰れなくなったから『ロウ・ストリート』に泊まったんだった。
ジュリア
キッチンから音が聞こえる....あたしは起きて、カウンターに向かった。
高木社長
店長「やあやぁ...ちょうど朝食を作っていたんだ。 食べるかい?」
ジュリア
「あ、あぁ...」
ジュリア
朝起きて、誰かが朝食を作っている...当たり前だけどひさしぶりのやり取りに戸惑っていた。
高木社長
店長「そうか、それじゃそこら辺に座っといてちょ♪」
ジュリア
あたしがテーブルに座るとすぐ、朝食が出された...うちと違ってとても充実してる。
ジュリア
「...うまい。」
ジュリア
ひさしぶりの暖かいご飯に思わず涙が出そうになる...だけど味はわりと薄い。
高木社長
店長「いや~余り物だったんだけど喜んでくれたならよかったよかった!」
ジュリア
飯を食べながらあたしは昨日の子供についての事を聞いてみた
ジュリア
「そういえば...あのガキんちょについて何かわかったのか?」
高木社長
店長「それがね...何もわからないんだよ。」
高木社長
店長「名前も住所もわからないから警察に何と言ったらいいかわからない...ってとこ。」
高木社長
店長「でもわかったこともあるんだよ! 『男で13歳』ってことと、コレ。」
ジュリア
店長はそういうと財布とボロボロの手帳みたいなのを出した。
高木社長
店長「...彼はどうやら財布を盗んで生活をしていたらしい...荒れた青春だね~♪」
ジュリア
「...のんきに言うことじゃないだろ。」
高木社長
店長「あとね、この『0』手帳なんだけど...ここを見てくれないか?」
ジュリア
「なんだ...どこ?」
ジュリア
?「ここ! なんかめっちゃ変な文字書いてあるここ!」
ジュリア
「うわああっ!!? いきなり声かけんじゃねぇよ!」
ジュリア
いつの間にかあたしの後ろからガキんちょがいたのでかなり驚いてしまった。
高木社長
店長「さっきからずっと後ろにいたんだけどね...そうだろ、ゼロ?」
ジュリア
ゼロ「ああ! さっきからずっと飯食ってた!!」
ジュリア
「ちょっと待った...お前、ゼロって名前なのか?」
高木社長
店長「いや、とりあえず名前がないと面倒だから、何もないという意味でゼロさ。」
ジュリア
ゼロ「なんかカッケーな!ジジイ!!」
ジュリア
「ジジイっていうのはやめようぜ...さすがにかわいそうじゃん?」
高木社長
店長「別に気にしないんだけどな...そうそう。」
高木社長
店長「実は君に伝えたいことがあったんだ...ほい。」
ジュリア
あたしが渡されたのはあるイベントのパンフだった。
高木社長
店長「ものは試しに参加してみないかい? 」
高木社長
店長「ものは試しにこれに参加してみないかい? ジュリィ。」
(台詞数: 37)