プラリネ#3
BGM
TOWN_RMX
脚本家
ラインナフ@ISF10 G-09 (ミリ10th Act1...
投稿日時
2016-08-04 21:32:46

脚本家コメント
第3話 『silent family』
あらすじ
『ロウ・ストリート』というカフェに立ち寄ったジュリア
そこで風変わりな人物に出会う。
そこで課題『親に謝る』を出されるのだが...
明後日から北海道の方までおじさん、とタイマン(と言う名の里帰り)をしてきますので...少し投稿に間ができますがご了承下さい...すみませんぜ...。

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ジュリア
「ん...ふぁあ...。」
ジュリア
窓から射し込む光で目を覚ました。 ...見慣れた天井が見える
ジュリア
...結局、外で泊まろうと思い、ホテルをさんざん回ったけど、結局ダメだった。
ジュリア
理由は簡単...『補導される時間帯にあたしがいた』からだ。
ジュリア
...つまり散々歩いたのにも関わらず、最終的に帰ることしかできなくなった、ということだ。
ジュリア
「ったく...おかげで無駄足だったじゃないか...。」
ジュリア
そうつぶやきながらリビングへの階段を降りた。
ジュリア
...あたしの両親はすでに仕事に行ったらしく、テーブルには朝飯が置いてある。
ジュリア
「...いただきます。」
ジュリア
...いつも通りマズいトーストを食べながら、昨晩のことを思い出していた。
ジュリア
...昨日、親はあたしを叱ることも、責めることもしなかった。
ジュリア
その理由はものスゴく単純...『家族の仲が冷えきっている』から。
ジュリア
...あたしの家族はもともとおしゃべりではない。 最近はまともな会話すらしていない。
ジュリア
...叱ってほしいわけではないけど、それなりに何か言われるもんだと思っていた。
ジュリア
...だから、正直言って両親のことは大嫌いだ。 いや、正確には大人だけど。
ジュリア
どいつもこいつも決まりきったセリフや会話しかしない。 ...本音で語らないんだ。
ジュリア
...食べ終わった皿を片付ける時、あの人の演奏が頭の中でプレイバックされた。
ジュリア
あの演奏と合わせられると思うと...体の中から溢れる熱が止まらなくなりそうだ。
ジュリア
「...まぁ、謝ったし大丈夫だよな。」
ジュリア
あたしはあたしの思うままに、大人に従う必要なんてないんだ。
ジュリア
情熱を持って、興味の持つままに行動して、その事をロックを通して伝える。 それでいいんだ。
ジュリア
あたしは身支度を整え、相棒を担ぎながら家のドアを開けた。

(台詞数: 22)