プラリネ2
BGM
流星群
脚本家
ラインナフ@ISF10 G-09 (ミリ10th Act1...
投稿日時
2016-08-01 21:06:03

脚本家コメント
プラリネ第2話『Low Street』
今日はドラマデー!
2作続けて更新してます!(アイドル三者面談が1つ)
やっぱりこういう出会いもジュリアを作っているのかな~って。
(オリキャラが出てきます! もう何人かこれから出てきますが...)

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ジュリア
扉を開けると、あたしの目に優しい光が目に入ってきた。
ジュリア
その光を追うように店に入ると、音楽が流れていた...奥の方からだった。
ジュリア
力強く、どこか優しい曲調のピアノの音が空っぽのフロアに響いていた。
ジュリア
そしてその曲が終わったのを見はからい、奥の方を見た。
高木社長
?「ふぅ…やっぱり性に合わないね…ピアノは。」
ジュリア
奥から出てきたのは初老、よりかは少し若い...壮年?...らしい男だった。
高木社長
?「おや...誰だい?」
ジュリア
(片目だけのメガネの男は、立ち上がると鍵盤を閉じ、こちらに向かって来た。)
高木社長
?「初めまして、お嬢さん。 すまないね、もう閉める予定だったんだ。」
ジュリア
ついてねぇな...店から出て他の店を探そう、そう思った時だった。
高木社長
?「ん...もしかして、キミもプロを目指しているクチかい?」
ジュリア
「え...はい、まぁ...。」
ジュリア
...あまりにも突拍子のない質問をされ、少し戸惑ってしまった...。
高木社長
?「ああ...いきなりすまないね、ほらキミのソレ、ずいぶんと汚れてるからさ。」
ジュリア
この人...ギターケースの汚れかたで判断してるのか...見た目以上の切れ者らしい。
高木社長
?「しかも家出してまでもだろう? プロになろうとする人じゃなきゃそんなことないし。」
ジュリア
...見事に見破られ過ぎて、反論のしようがない...。
高木社長
?「ふんふん...なら、うちでデビューしてみないかい?」
ジュリア
...何言ってんだよ、このオッサン。 ボケてるのか...?
高木社長
?「ちょうどギタリストを募集してたんだけど、なかなか来なくてね~、困ってたのさ!」
高木社長
?「こう見えて、うちは数々のバンドを抱えるバーなのさ! だから心配ない♪」
ジュリア
...本当かよ、確かに店内を見るとそれらしい物や写真が貼ってあるけど...
高木社長
?「...ただ、家出が終わって両親の承諾を得てから...だけどね。」
ジュリア
ってことは...
ジュリア
ってことは...家に帰って謝んなきゃいけないってワケかよ!?
高木社長
?「とにかく...ここの名刺は渡しておくから、よかったら連絡してくれ。」
高木社長
?「...キミの親御さんも、今ごろ悲しんでいるのかもしれないしね。」
ジュリア
...なんだろう...話が強引に決定していってる、そんな気がした。
高木社長
?「ああ...時間はいつでもいい、またここに来てくれないか?歓迎するからさ。」
高木社長
─こんな強引なやり取りがあたしと『この人』の初めての出会い─
ジュリア
あたしはこの後、この人を『マスター』と呼ぶことになるのだけれど...
ジュリア
この時、くだらないことに悩んでいたあたしには、予想なんてできるはずもなかった。
ジュリア
この誘いがあたしの退屈な日常を変えるきっかけになることを....

(台詞数: 33)