プラリネ#1
BGM
流星群
脚本家
ラインナフ@ISF10 G-09 (ミリ10th Act1...
投稿日時
2016-07-29 20:41:52

脚本家コメント
第1話『Beginning door 』
夏の長編ドラマ、『プラリネ』始めました!
ジュリアがアイドルになる前の夏の物語、ぜひどうぞ!
話は1日おきに更新、諸事情がある場合は縮んだり延びたり...とにかく決まったぺースで投稿していきます!
次回は月曜の夜にお送りします!(日曜は夜勤のヘルプがありますので....)
アイドル三者面談はいつも通り昼に投稿していきます!

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ジュリア
『都内、某所』...繁華街の光や様々な声が響き渡る、眠らない街と呼ばれる場所だ。
ジュリア
オフィス返りのサラリーマンに声をかける客引き、酔っぱらいや若者が道に溢れかえっていた。
ジュリア
そんなバカバカしく幸せな声に紛れるようにあたしはいた。
ジュリア
あたしの名前は...とりあえず今は伏せておくか。 あとになってめんどくさそうだ。
ジュリア
とりあえず都内の中学にダラダラと通っている、今言えるのはそれだけ。
ジュリア
1時間ほど前、進路のことで親と大ゲンカし、家を出てきたところだ。
ジュリア
とは言ってもとりあえず最低限の荷物、所持金をキャリーバッグに詰めて、家出はした。
ジュリア
あっちが謝ってくるまで、あたしは絶対に帰ってこないつもりだ。
ジュリア
大人はみんな、勉強をしろとしか言わない。 勉強することが一番確実とか抜かすんだ。
ジュリア
だけど、あたしは勉強が全てではないし、勉強だけが生きる道だとは思ってない。
ジュリア
だって就職しようにもこの不景気だ、勉強してても確実なわけがない。
ジュリア
そんだけ必死こいて勉強して、死んだように仕事をするなんて割にあわないじゃないか!
ジュリア
だからあたしは、『自分のやりたいことを楽しもう』そう思ったんだ。
ジュリア
「なぁ...お前はどう思うよ? 」
ジュリア
背中合わせになっている相棒、ケースに寝てるギターに話しかける。
ジュリア
物心ついたときから一緒にいたコイツとは切っても切り離せない仲で結ばれてる。
ジュリア
こいつはあたしの親友であり、先生だ。 あたしに力をくれる戦友だ。
ジュリア
「とりあえずメシ食わないとな...腹減ったし。」
ジュリア
腹の虫が音を立てる。 そういえば昼から何も食ってなかったな...。
ジュリア
とりあえず空腹で死んだりしたら笑い者だ。 それだけは絶対にイヤだ。
ジュリア
そうして店を探してブラブラと歩いていると、ギラギラの中の優しい光を見つけた。
ジュリア
メインストリートにひっそりと建つ、でも存在感がある店だ。
ジュリア
『Cafe Low street』ピンクのネオンでレンガの壁にそう書いてあった。
ジュリア
「カフェ、ロウストリートね...」
ジュリア
「カフェ、ロウストリートね...カフェって書いてあるしちょうどいいか。」
ジュリア
あたしはその店の大きな木の扉に手をかけ、そして開けた。
ジュリア
この扉を開けたときから、あの忘れられない夏が始まることを、
ジュリア
ここでの出会いがあたしに大きな影響を与えることになることを、
ジュリア
この時のあたしはまだ、知らない。

(台詞数: 29)