ジュリア
出会ったばかりの頃
ジュリア
育はあたしに奇跡なんてありえないって言ったのを覚えてる
ジュリア
まぁ・・・
ジュリア
育らしいっちゃ育らしい発言だと思った
ジュリア
でもな、育
ジュリア
「奇跡なんてそこら中に転がってるんだぜ」
ジュリア
例えば、一年に一度、ホームに魂が帰っていくってのも・・・
ジュリア
あたしたちがこうして息をしているのも・・・
ジュリア
夜空を見上げた時、星が綺麗だって思うことも・・・
ジュリア
誰かの記憶の欠片を覗き見ることができることも・・・
ジュリア
口を開けば、自然と歌詞が出てくるのも・・・
ジュリア
あたしがいままでここで歌ってこれたことも・・・
ジュリア
そんなあたしの歌をいままで聞いてくれたのだって・・・
ジュリア
考え方によっては・・・
ジュリア
ほらな・・・
ジュリア
全部、奇跡なんだぜ!
ジュリア
でも・・・
ジュリア
そんな言葉をあたしはかけてやることができなかった
ジュリア
喉元から出かけた言葉を、あたしはその時飲み込んだ
ジュリア
その言葉をかけてやるのはあたしの役目じゃない
ジュリア
いや、誰の役目でもないな
ジュリア
それは育が自力で見つけなくちゃいけないもんだと思った
ジュリア
だからあたしは見守る側に徹することにしたんだ
ジュリア
そう・・・
ジュリア
約束したからな
ジュリア
育・・・
ジュリア
育がここに来るまでの軌跡を辿れば・・・
ジュリア
それは奇跡になる
ジュリア
だから育が胸に秘めた祈跡も・・・
ジュリア
いつか奇跡になるんじゃないのか?
ジュリア
だから大切にしろよな
ジュリア
朧気なその記憶は本物なんだからさ
ジュリア
その想いは本物なんだからさ
ジュリア
信じるんだ
ジュリア
育の望む未来を・・・
ジュリア
その奇跡を信じ続けるんだよ
ジュリア
そうすればさ・・・
ジュリア
その奇跡ってやつは・・・
ジュリア
あの星みたいに、光り輝いて応えてくれるって思うよ
ジュリア
「そろそろ、来る頃だな・・・」
ジュリア
あたしが会いたい人がここに来るんだ
(台詞数: 41)