ジュリア
はーっ、終わった終わった～!プロデューサーもお疲れ!
ジュリア
しかし、あんなフリフリの服着るのは未だに慣れないね。ヒメもミズキもよく着こなすぜ。
ジュリア
でも、ああいうの着てステージに立つとさ、やっぱ改めて思うんだ。
ジュリア
……あぁ、あたしはアイドルなんだって。
ジュリア
……なぁプロデューサー、あたしと会った頃、よくここで営業回ってたよな。
ジュリア
あの頃はあたし、レッスンとか適当にサボりたいとか愚痴ってたっけ……我ながら情けねぇよな。
ジュリア
手違いで事務所入ったけど手抜きはしない、とか啖呵切ってたクセにな。
ジュリア
……多分、あたしは逃げてたんだろうな。ロック歌手に真っ直ぐなれなかったことに。
ジュリア
なぁ、あそこの大きい並びの星座、見える?……そう、さそり座。
ジュリア
あのさそり座の反対側にはオリオン座があるんだ。冬に見える有名な奴さ。
ジュリア
あのオリオンは、さそりが怖くて真反対にいて、絶対かち合わないように逃げ続けてるんだって。
ジュリア
……プロデューサー、あたしはオリオンにはならないよ。
ジュリア
嫌なことも怖いことも、ロックじゃないとか決めつけないで、アイドルに挑戦し続ける。
ジュリア
狭い見方のまんまじゃ、空を彩る星になんか、なれっこねぇもん。
ジュリア
……柄にもなくセンチに語っちまったな。黙って聞いてくれてサンキュな、プロデューサー。
ジュリア
お礼と言っちゃ何だが……折角赤坂来たんだ、あそこの神社行こうぜ?
ジュリア
今の時間なら人もいないだろうし、アイドル・ジュリアのワンマンライブ、見せてやるよ!
ジュリア
……え!?なぁにがこんな暗い時間は危ないから駄目だよ!ロマンが無ぇなあ……。
ジュリア
危ないならアンタがあたしを守るんだよ。それぐらい言わなくても分か……、
ジュリア
……ゴホンッ!!今あたしは何も口走ってないからな、いいなバカP!
ジュリア
……ほ、ほら、早く行くぞ。
(台詞数: 21)