音無小鳥
うう…ぐすっ
高木社長
大丈夫かい?音無君…
音無小鳥
社長…はい、私がこんなではダメですよね
音無小鳥
仲間のために精一杯頑張ってるみんなを見ると…もっと頑張らなくちゃダメなのに
高木社長
まあ、そんなに急ぐことはないよ…我々は我々のペースでゆっくり進もうじゃないか
黒井社長
ノロマな亀が往来を行き来してると迷惑なのだがな
高木社長
黒井…来てくれていたのか
黒井社長
ふん、たまたまスケジュールが空いていただけだ。
高木社長
ふふふ…敵情視察もたまには良いだろう
黒井社長
あはは!ライオンの相手が蟻に勤まるか?単なる気紛れだよ
高木社長
そういうことにしておこう…で、どうだったかね?業界1の社長から見てこのライブは?
黒井社長
ダメだな!全くなってない!何より三日、バラバラで出演させるなんてナンセンス!
黒井社長
一応最後には揃ったみたいだが…そんなものは当たり前だ!
高木社長
なかなか厳しいな…これでもスケジュールの調整は大変だったんだがな
音無小鳥
みんなこのために頑張ったんです…
黒井社長
あげく一人欠けているではないか…どうしているんだあの子は?
音無小鳥
………ううっ
高木社長
音無君…黒井、心配してくれるのは嬉しいがこの事は…
黒井社長
分かっている。多感な頃の少女の事だ。一筋縄では行かないのも承知だ
高木社長
そうか…なら
黒井社長
だからこそ、一言言っておきたい。
黒井社長
これからお前達はもっと大きく広いステージが必要になるだろう。うちほどでは無いにせよ、だ
黒井社長
しかし…この場に全ての演者が揃うその時まで、お前達のスタートラインはここだ
高木社長
黒井…
黒井社長
どんなに時間がかかっても待ってやれ…それが…どんなに困難な道であってもな…
高木社長
…分かっている。だが、ありがとう。まさかお前の口からそんな言葉を聞けるとはな…
黒井社長
…彼女とは一度ダンスを共にしてな。話を聞いてずっと気にはなっていた。
黒井社長
よろしく頼むぞ…
高木社長
ああ…
音無小鳥
黒井社長…泣いていましたね…
高木社長
我々は大変な約束をしてしまったみたいだね。しかし…
音無小鳥
必ず…武道館にみんなが揃う日は来ます!
高木社長
ふふふ…そうだね。では音無君、そろそろ帰ろうか。律子君が待っているぞ
音無小鳥
そうでした!?事務所の留守番を任せてたんでしたね!?
高木社長
ああ、でも良い土産話が出来たじゃないか…
高木社長
彼女達の顔を見てみなさい…きっとどんな困難も…乗り越えて…くれるさ
音無小鳥
社長…
音無小鳥
(顔は見えなかったけど…大粒の涙が頬を伝っているのは確かでした。しかし問題は…)
音無小鳥
(私の化粧が全て落ちていたこと…)
高木社長
…
高木社長
(ミリオンメガフロートドームの実現のためにもみんなには頑張って貰わないと)
(台詞数: 41)