音無小鳥
はい、プロデューサーさん
音無小鳥
そこに座ってください
音無小鳥
ええ……そこです。
音無小鳥
もちろん正座ですよ?
音無小鳥
はい、そうです。
音無小鳥
さて、……
音無小鳥
なんで呼ばれたか…………。分かりますよね?
音無小鳥
……はい、そうです。その件です。
音無小鳥
あのあと、琴葉ちゃん……どれほど泣いたと思ってるんですか?
音無小鳥
悪気はないぃ!?当たり前です!
音無小鳥
悪意があっての言葉だとしたら……私は、プロデューサーさんを東京湾に沈めなくちゃあいけません
音無小鳥
……ええ。本気ですよ。
音無小鳥
いや、だから悪気がないのは分かってるんです
音無小鳥
私が言いたいのは、配慮に欠けるんじゃないかって事です!
音無小鳥
まぁ、その純朴さがプロデューサーさんの良いところでもあるんですけど……
音無小鳥
でもね!相手は乙女ですよ?思春期の!どれだけの覚悟で貴方に想いを伝えたと思ってるんですか!
音無小鳥
それをそんな……
音無小鳥
あくまで「アイドル」と「プロデューサー」。それ以上の関係にはなれないって……
音無小鳥
じゃあアイドルじゃなかったら良いんですか?
音無小鳥
そんな言われ方したら……
音無小鳥
そんな言われ方したら……アイドルである自分の人生のことを、一生呪っちゃうじゃないですか
音無小鳥
そんなのって悲しすぎます!
音無小鳥
だいたい……プロデューサーさんは春香ちゃんの時も
音無小鳥
「 春香の未来を大切にしてくれ 」
音無小鳥
……って、なーにカッコつけようとしてんですか!
音無小鳥
プロデューサーさんと一緒にいる、そんな未来を大事にしたいから気持ちを打ち明けたのに
音無小鳥
わかってるんですよ!散々迷 った上での選んだ道なんですよ!
音無小鳥
それなのに……そんな答え方されちゃ
音無小鳥
あーもぅ!今もああやって春香ちゃんが元気に活動してることが、本当に奇跡ですよ!
音無小鳥
あと……これを知ったのは最近なんですけど
音無小鳥
桃子ちゃんにも……その、気持ち伝えられていたんですってね!
音無小鳥
詳しくは教えてくれなかったけれど……それを「歳の差」を理由に断りましたよね?
音無小鳥
はぁ……
音無小鳥
最悪です。最低の返しです。0点です!いやマイナス100万点です!
音無小鳥
あの子が今まで、身勝手な「大人」に振り回され嫌な思いを散々してきたこと、知っていますよね?
音無小鳥
だけどこのシアターの人達、そして何よりプロデューサーさんは、そんな大人達とは違った
音無小鳥
あの子に大切に思える居場所を作ってあげられた存在。信頼してたんです。
音無小鳥
なのに……なのに!大事な場面にその身勝手な大人と同じ返しをされたら
音無小鳥
桃子ちゃん、隠すのすごく上手いから、気がつくの少し遅くなっちゃいましたけど……
音無小鳥
あのままだったらあの子……年内にうちを辞める気だったんですよ?
音無小鳥
プロデューサーさん!毎度言いますけど、ちゃんとあの子達の気待ちに応えてあげてください!
音無小鳥
……え?そんなのダメに決まってるじゃないですか!気持ちもないのにOKしてどうするんですか!
音無小鳥
あぁもう……やっぱり全然わかってないですね
音無小鳥
逃げないでください。あの子達の気持ちを全力で受け止めて、それを全力で返して上げてください。
音無小鳥
そして、その気持ちを昇華して、アイドル活動を 一層頑張れるよう断ってください
音無小鳥
……何言ってるんですか!それが貴方の、プロデューサーさんの仕事でしょう!
音無小鳥
私も、フォローに回るの大変なんですから……プロデューサーさんも乙女心を勉強してください!
音無小鳥
そうだ!今後のために、ちょっと練習してみましょう
音無小鳥
「プロデューサーさん……私、あなたの事が………
音無小鳥
「プロデューサーさん……私、あなたの事が………………好きです!……」
(台詞数: 50)