音無小鳥
夜遅くまでお疲れ様です、プロデューサーさん
音無小鳥
はい、これ。明日使う資料まとめておきましたから。
音無小鳥
忘れず持って帰ってくださいね!
音無小鳥
昔から、忘れ物とか落し物とか、多いんですからプロデューサーさんは。
音無小鳥
その度に私が連絡したり、届ける手配してるんですからね!
音無小鳥
じゃ、私はもう上がりますけどプロデューサーさんも上がりますか?
音無小鳥
はい。じゃ、一緒に出ましょう。
音無小鳥
………………(ガチャ)
音無小鳥
え?なんですか?
音無小鳥
ああ。確かに。この劇場もすっかり大きくなって、すごく賑やかになりましたね。
音無小鳥
こうやって外から見てみると……こんなにもキラキラしていて、なんだか夢みたいで
音無小鳥
……そうですね!その夢を、私たちはこうやって、「形」にしてきたんですよね。
音無小鳥
……でもやっぱり。プロデューサーさん、あなたが来てから765プロは大きく変わりました
音無小鳥
ありがとうございます。
音無小鳥
…いやいや、プロデューサーさんが来る前は、私もうまく行かないことだらけで
音無小鳥
辞めちゃいたい……って思ったこともありました。
音無小鳥
でも、あの日、あなたが来てからはそんなこと考えることもなくなって
音無小鳥
毎日が一生懸命で、楽しくて
音無小鳥
まあ正直、、最初の頃は「この人だけを置いて事務所を離れるのは心配過ぎる!」って
音無小鳥
別の意味で辞められないなって、思ってました。ふふっ……。
音無小鳥
所属アイドルも50人に増えて、たくさんのお仕事を貰えて……本当に賑やかになって………………
音無小鳥
……あ、ご、ごめんなさいね。なんか、、ち ょっと、、、涙腺が。
音無小鳥
て、そうだプロデューサーさん!ここだけの話!
音無小鳥
アイドル50人の、その、気持ちって……さすがに気づいているんですよね?
音無小鳥
い、いくらプロデューサーさんでも、全員の想いには応えられないでしょうし。
音無小鳥
かと言って、あの子たちを悲しませるよう選択をあなたがするとは思えないし……。
音無小鳥
外から見てると、ちょっと切ないと言うか……ま、今はこれでいいんでしょうけど、いつか……
音無小鳥
え?50人じゃなくて51人!?……いや、それはどういう、そのあの、気づいて
音無小鳥
…………事務所の全員の気持ちに応えたい?
音無小鳥
……もっともっと、765プロを大きくして、世界へ飛び出すアイドルへ……
音無小鳥
……そうですね!それがみんなの気持ちですもんね!
音無小鳥
あ、それじゃ社長も入れてあげなきゃかわいそうですよー。ふふふ、、、…………(はぁ)
音無小鳥
え?この後、軽く呑みにですか?
音無小鳥
……ちょっと終電が微妙な時間なので、せっかくのお誘いは嬉しいんですけど
音無小鳥
え?終電がなくなっても大丈夫?!それってどういう意味……
音無小鳥
……仕事用に借りた、レンタカーがあるから送りは大丈夫……
音無小鳥
あ、そう言えば今週は移動が多いからって、借りてきたんでしたね……
音無小鳥
こっそり私用で使うなんて、プロデューサーさんは悪いなー
音無小鳥
ふふ、そしたら私も共犯ですね。
音無小鳥
って、車のキー事務所に忘れてきた!?さっきの書類も!?事務所の鍵も!?
音無小鳥
まったく…さすがプロデューサーさんと言うか……。とりあえず事務所に戻りましょう
音無小鳥
……………………(ガチャ)
音無小鳥
今、電気つけますね…………って
音無小鳥
キャッ………………、プ、プロデューサーさん???
音無小鳥
えっと……そのあの……。ち、近いです。、、、いやその…………イヤじゃないですけど……
音無小鳥
あ、、あの……こういう時どんな顔していいかわからないんですけど……
音無小鳥
……はい、もうちょっとこのままでいさせてください………………
音無小鳥
……えっとその……。ありがとうございます。……でもその、私でいいんですか?
音無小鳥
……ご、めんなさい。その聞き方はズルいですよね…。でも、、私、も嬉しいです……。
音無小鳥
(そして、時計が0時を指す。けれども解けない魔法。醒めない夢。……)
(台詞数: 50)