刻み続けた時間
BGM
タイムマシンに飛び乗って!
脚本家
ドンキー
投稿日時
2014-10-21 03:29:35

脚本家コメント
地の文のようなものをちゃんと作ってみたいと思い、バイト中に考えてたら浮かんだものです。
アインシュタインは子供に相対性理論を説明するときにこんなことを言ったそうです。
「可愛い女の子と一時間一緒にいると、一分しか経ってないように思える。でも、熱いストーブの上に一分座らされたらりどんな一分よりも長く感じるだろう。相対性とはそれのことだよ。」
ドラマに関係ないんですけどね(笑)

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音無小鳥
「………」
音無小鳥
「………ん…うん…」
音無小鳥
どうやら寝ていたようだ。
音無小鳥
お風呂から出て、パソコンの前に座ったところまでは覚えてるのだけど…
音無小鳥
「いつの間にか布団で寝てたのね」
音無小鳥
全く覚えていない。昨日までの私はよほど疲れていたのだろう。
音無小鳥
しかし、今はそんなことなかったかのように身体が軽い。
音無小鳥
「それより今何時!?」
音無小鳥
慌てて時計を見たものの、時計の針は上下を指している。もちろん、短針が下だ。
音無小鳥
カーテンを開けてみると、外はほんのり薄暗い。
音無小鳥
「早く起き過ぎたみたいね」
音無小鳥
安心したのか、激しくなっていた動機が落ち着いてきた。
音無小鳥
私はゆっくりと台所に向かい、一通りのことを済ましたのち、コンロの火を点けた。
音無小鳥
「こんなにゆっくりできるなんて、久しぶりね♪」
音無小鳥
黄色のカップにインスタントコーヒー、沸かしたお湯、さらに二本のグラニュー糖を入れ、
音無小鳥
それを両手で持ち、息で冷ましながら机に向かう。
音無小鳥
「ずず…」
音無小鳥
この時少し違和感がしたが、それはいつもと違う目覚めだからだろう。
音無小鳥
「パソコン点けっぱなしだったのね。丁度いいからネットのニュースでも…」
音無小鳥
ふと時計に目をやると、長針が一周は回ろうしていた。
音無小鳥
「あらら、あまりゆっくりはしてられないのね」
音無小鳥
立ち上がっておもむろに電気を点けたとき、先ほどの違和感の正体にようやく気がついた。
音無小鳥
「…………」
音無小鳥
恐る恐る外に目をやると、さっきよりも外は暗く、道には街灯が点いていた。
音無小鳥
「…………」
音無小鳥
さらに確認のために携帯を開き、デジタルの時計にも目をやった。
音無小鳥
「………」
音無小鳥
「………明日、社長に何て言おうかしら……」

(台詞数: 28)