音無小鳥
P「ん…俺は寝てたのか」
音無小鳥
Pさんやっと目を冷ましたんですね
音無小鳥
P「音無さん、俺はなんでここに?」
音無小鳥
P「たしか俺はさっきまでハリウッドで荷造りを…」
音無小鳥
Pさんは死んだんですよ
音無小鳥
P「え」
音無小鳥
正確には…殺されたといったほうがいいですかね
音無小鳥
それに私は音無さんでもありません
音無小鳥
あなたの知り合いに姿、形、声は同じかもしれませんが…
音無小鳥
あくまであなたの記憶をもとに形成されているだけです
音無小鳥
P「それじゃああなたは俺を迎えに?」
音無小鳥
はい、死んだ人は、その人自身が生きていたときに一番好きだった場所に魂が辿り着くんです
音無小鳥
それを本来死んだ人間が行き着くべき場所に導くのが私の仕事
音無小鳥
人々はそれを『天国』や、『安息の地』とよんでいますが
音無小鳥
P「だめだ…俺にはまだ…ハリウッドから戻ってみんなをプロデュースするって約束が」
音無小鳥
それがあなたのやり残したことですか?
音無小鳥
P「ああ、おれにはまだやるべき事が…」
音無小鳥
もうあなたは終わったんです、あなたのやるべきことはない、役目を終えたんです
音無小鳥
P「だけどまだ…」
音無小鳥
たまに、あなたの様な人がいるんですよね、軍人とか…
音無小鳥
「俺がいなきゃみんなが」とかいうんですけど、そんなことないです
音無小鳥
時間はあなたがいなくても進むし、あなたは死んで他の人は生きてるんです
音無小鳥
P「そ、それでも」
音無小鳥
わかりました…惨めなあなたには、少し時間をあげましょう
音無小鳥
死人にアイドルのプロデュースはできないし、あなたがいなくても彼女達は立派にアイドルを続ける
音無小鳥
それがわかれば一緒にきてくれますね?
音無小鳥
ここからみる世界はあなたには少し残酷かもしれませんが
音無小鳥
それが現実ですから
音無小鳥
受け入れて、踏み出してくださいね
音無小鳥
それでは私は一度失礼します
音無小鳥
P…音無さんの姿をしたなにかはそういい残すと俺一人を事務所に残して消えていった
音無小鳥
P…俺は死んだのだ
(台詞数: 32)