おめでとうの気持ち
BGM
ココロがかえる場所
脚本家
三万石
投稿日時
2015-12-24 23:29:57

脚本家コメント
間に合ぇぇぇぇぇ!!!
雪歩、誕生日おめでとう!!
やっぱり765プロは315だぜ!


ネタ被りしてないかだけ不安だ……一応チェックはしたけど( ̄▽ ̄)
書いてて驚いたけど、雪歩17歳なのな。

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萩原雪歩
『菊地真改造計画:クリスマス編』
萩原雪歩
そう聞いていた私は、いつも通りスタジオの扉を開けた。
萩原雪歩
パァン!という音と一緒に、舞い散る色とりどりの桜吹雪。
萩原雪歩
「やよいがね、桃子や環達と頑張って作ったのよ」と後で律子さんに教えてもらった。
萩原雪歩
舞い散る折り紙の1枚1枚に込められた想いに包まれて、呆気にとられたままの私の手をとりーー
萩原雪歩
「さぁ行こう、お姫様」
萩原雪歩
ーー真ちゃんが、導いてくれる。
天海春香
「おめでとう!雪歩!」
星井美希
「雪歩、おめでとうなの!」
萩原雪歩
たくさんの拍手と、皆の笑顔。 心を満たす感情が、自然と私の頬を緩ませる。
星井美希
「それじゃ、ライトオフなの〜!」
萩原雪歩
美希ちゃんの言葉で、スタジオは一瞬にして暗闇に包まれる。
天海春香
ふと、自分の手に温もりを感じて視線を向けーー
天海春香
それが春香ちゃんのものだとわかった時、私は照明を落とした理由を知った。
萩原雪歩
「わぁ……」 思わず溢れる声。 目の前に揺れる白いサイリウム。
萩原雪歩
それが室内に雪を降らせるように左右に振れーー
天海春香
私の誕生日を祝う歌が
星井美希
私の誕生日を祝う歌が スタジオに優しく響き渡った
萩原雪歩
満たされた感情が瞳から溢れ出そうになるのを、必死にこらえていたのにーー
天海春香
(プロデューサーさんがね、考えてくれたんだよ)
萩原雪歩
春香ちゃんの一言で、あっさりと壊されてしまった。
萩原雪歩
泣きじゃくる私におかまいなしで、亜美ちゃん真美ちゃんが感想を聞いてくるけれど、
萩原雪歩
「ありがとうございます」すら言えない私の背中を、あずささんが優しく撫でてくれる。
萩原雪歩
こういう時に優しくされると、更に涙が止まらなくなるのを、私は初めて知った。
萩原雪歩
けれど、泣いてばかりもいられない。
萩原雪歩
「うが〜!春香〜!貴音が我慢出来ずに食べちゃうから早くして〜!!」
萩原雪歩
悲痛な言葉がスタジオに響き渡り、一瞬の静寂の後ーー
萩原雪歩
スタジオが、大きな笑い声で包まれた。
萩原雪歩
可愛いサンタさんの格好をした貴音さんと、トナカイさんの格好をした響ちゃんが現れ
萩原雪歩
運んできたのは、手作りの誕生日ケーキ。
萩原雪歩
「さぁ雪歩。いざ!!」
萩原雪歩
貴音さんに促され、17本のろうそくの火を1つ1つ丁寧に消していく。
萩原雪歩
最後の1本を吹き消す前に、私はチラリと視線を向けた。
萩原雪歩
気付いたのだろう。 右手を犬の形にしておどけたように笑っている。
萩原雪歩
この時、私はこの放送が終わったら彼の胸に飛び込み、ポカポカと胸を叩こうと決めていた。
萩原雪歩
サプライズで驚かせた抗議と、沢山のありがとうが少しでもその胸に届くように。
萩原雪歩
最後の火が消え、同時に降り注ぐ拍手の波に包まれながらーー
萩原雪歩
私は、17歳になった。

(台詞数: 38)