天海春香
可憐ちゃん、そっちはもうゴミ無い?
篠宮可憐
あ……これも一緒に……。
天海春香
これ…日記帳?……いいの?
篠宮可憐
ふふ。 中、見て?
天海春香
あれ? 何も……書いてない、ね。
篠宮可憐
それね、私がアイドルを始めようと思った時に買ったの……。
篠宮可憐
良い事を書き留めて…その時の気持ち、忘れないようにしよう、って……。
天海春香
可憐ちゃん……?
篠宮可憐
あっ。 ち、違うの。楽しい事が無かったわけじゃなくて……。
篠宮可憐
……忘れないから。
天海春香
ーー誰よりも優しくて、元気をくれるその笑顔も
天海春香
ーー大丈夫だよ、って励ましてくれる言葉も
天海春香
ーー大好きって感情で、全部を包み込んでしまうような手の温もりも……全部。全部。
天海春香
…………。
篠宮可憐
は、春香ちゃん……?
天海春香
わっ!? 可憐ちゃん!?何?何!?
篠宮可憐
なんだかボーっとしてたけど……どうしたの……?
天海春香
え?えへへ……
天海春香
え?えへへ……笑わない?
篠宮可憐
うん……?
天海春香
「忘れないから」って言った時の可憐ちゃんがすっごくキレイで……
天海春香
「忘れないから」って言った時の可憐ちゃんがすっごくキレイで……見惚れちゃってました♫
篠宮可憐
な……なな………!!
天海春香
あははっ♫ 可憐ちゃん顔真っ赤だよ!
篠宮可憐
は、春香ちゃんだって……!
天海春香
え、えへへ……。
篠宮可憐
ふふ……。
天海春香
……
天海春香
……今年も終わっちゃうね。
篠宮可憐
……うん。
篠宮可憐
……うん。 あのね、春香ちゃん。
天海春香
ん?なぁに?
篠宮可憐
本当はねーー
篠宮可憐
本当はねーー 『春香〜?可憐〜?そっちのゴミまだなの〜〜!?』
天海春香
わっ、律子さんが怒ってる!
篠宮可憐
は、早くゴミ持っていかなきゃ……!
篠宮可憐
(……本当は、あの日記帳には少しだけ言葉が書いてある)
篠宮可憐
(一番最後に日記を書くとき、一番最初に書いた言葉を思い出せるよう、最後のページに)
篠宮可憐
《 ーー頑張れ、私。 》
天海春香
可憐ちゃん、行こっ♫
篠宮可憐
うん……!
篠宮可憐
( ーー頑張るよ、私。 )
(台詞数: 42)