北沢志保
春香さん……。もう、二人きりですよ…。
天海春香
志保ちゃん…。グスッ…。志保ちゃぁん…。ごめん、ごめんね…。ううぅ…。
北沢志保
私は本当に大丈夫ですから…。もう、安心して下さい。大丈夫ですよ、春香さん…。
天海春香
私のせいで、こんなに怪我して…。痛いだろう?こんなに赤くなって…。
天海春香
嫌だよ…。死なないで…。志保ちゃん…。どこにも行かないでくれ……。
北沢志保
(そうか…。春香さんもきっと寂しかったんだ…。ずっと独りでいる事が…。)
北沢志保
(そうだよね…。独りに慣れてるなんて、嘘だったんだ…。ずっと春香さんは…。)
天海春香
もうだめなんだ…。君がいない、あの頃に戻るのは嫌だ…。生きる楽しみなんてないあの頃…。
北沢志保
春香さん、こっち見て。私の目を見て。
天海春香
志保ちゃん………?
北沢志保
まだ、信じられませんか?
天海春香
でも、でも…。私のせいで君は…。
北沢志保
だから!それは違います!ちゃんと私の目を見て!
北沢志保
春香さんのせいじゃない。きっと、運が悪かっただけ…。少し風向きが悪かった、それだけ。
北沢志保
それに、こんな事言うのはいけないかも知れないけど、私正直嬉しかったんです。
北沢志保
春香さんがあの男を殺して…。それは確かにいけない事。だけど…。
北沢志保
どれだけ大切にされてるかがわかったから…。春香さんが、私の事。
天海春香
ありがとう…志保ちゃん…。本当に…。グスッ…。でも悔しいな…。
天海春香
こんな事でしか、君に私の気持ちを伝える事が出来なかった…。
天海春香
君に出会ってからずっと、私は同じ気持ちだったんだけどな…。
北沢志保
ふふっ。しょうがないですよ。ほら、私達捻くれ者じゃないですか?
天海春香
そうだ、そうだな…。もう観念したよ。私ってこんな捻くれていたんだな。
北沢志保
もう、気付くの遅すぎです。私、それだけは最初っからわかっていましたよ!
天海春香
全く君という奴は…。どこで育て方を間違ってしまったのかなぁ?
北沢志保
…。やっと笑ってくれました。私やっぱり、笑ってる春香さんが大好き。
天海春香
そ、そんな事言われたらまた…。
天海春香
志保ちゃん、本当に良かったよ…っ。無事で、生きていてくれて…!
北沢志保
あ〜あ〜。もうっ。泣かないで下さいよ。でももう大丈夫ですよね?春香さんも…。
天海春香
少しおかしくなってたみたいだがもう大丈夫だよ…。全部、志保ちゃんのお陰だ…。
北沢志保
そうだ!千早さんにも後でしっかりお礼を言いに行きましょうね。
天海春香
あぁ。きっと今頃私の為に走り回ってくれてるんだろうな…。はぁ、悪い事をしたよ。
北沢志保
あと、春香さんは千早さんにしっかりと謝る事!
天海春香
あ、あぁ…。わかってる、わかってるさ…。
北沢志保
わかってるなら良いです。そう言えば、千早さんって何者なんですか…?
北沢志保
今回の事、任せろって言ってたけど…。どうにかできるものなんでしょうか?
天海春香
その点はまぁ…大丈夫なんだろう。彼女の人脈は侮れないんだ…。正直私もたまに怖い。
天海春香
何はともあれ、彼女のお陰で私は助かるんだ…。感謝しても仕切れないよ…。
天海春香
今度こそ、今度こそリスタートだ。私達の人生は、ここから新しく始まるんだよ。
北沢志保
色々、考えなきゃいけない事がありますよね。これからもよろしくお願いします。春香さん!
天海春香
ああ!任せてくれ!
(台詞数: 40)