高木社長
おぉ、君ぃ!遅かったじゃあないか!間に合わないかと思ったよ。
高木社長
ん?なんだね、これは?
高木社長
なんと、私への誕生日プレゼント!いやぁ、いいプロデューサーを持って私は幸せだねぇ。
高木社長
おおっと、始まったようだね。ほらほら、君も座りたまえ。
高木社長
『プロフェッショナル～社長の流儀～』
高木社長
『生き馬の目を抜く芸能界。その中で常に新しい輝きを放ち続ける事務所がある』
高木社長
『その名は765プロ。最初は13人だったアイドルで始まった小さな事務所』
高木社長
『それが今では総勢50人のアイドルを抱え、自社の劇場を持つまでに発展した』
高木社長
『新しい個性、奇抜な企画、常に可能性を私たちに見せてくれる765プロの社長こそが』
高木社長
『高木順二朗、この人である』
高木社長
な、なんだかむず痒くなるねぇ。大したことはやってないんだが。
高木社長
……おいおい、君まで私を持ち上げるのかい?給料なら上げられないよ。はっはっはっ。
高木社長
『野原に立つ小さなテント。これは765プロライブシアター設置当時の写真である』
高木社長
『これを劇場だと思う人間はいないだろう。設置当時は閑古鳥が鳴く毎日だった』
高木社長
『所属アイドルは表面上は笑っていたものの、このままで大丈夫かという不安が見え隠れしていた』
高木社長
『それでも、高木はあきらめない。状況を打開すべくここである企画を打ち出した』
高木社長
『風雲!アイドルキャッスル!である』
高木社長
『お笑い芸人がやるようなことをかわいい女の子がやっているということでにわかに話題となる』
高木社長
『その後も高木は次々と突拍子もない企画を打ち出す』
高木社長
『干支レース、スペースウォーズ、ヒーローズ、モンスターズ』
高木社長
『標的を絞らず、貪欲に多くの層へアイドルの魅力を訴え続けた』
高木社長
『とあるアイドルはこう言ってたという。「アイドルって一体何なのよ!?」と』
高木社長
『しかし、アイドルの言葉と裏腹にその結果は劇場の大きさとなって表れた』
高木社長
『モニターが付き、ネオンがつき、モールが併設され、ドームとなった』
高木社長
『所属アイドルの顔つきも板についたものとなり、活気を帯びていった』
高木社長
『それでも、高木の手が緩むことはなかった』
高木社長
ふぅ、ここでCMか。いやぁ、見応えがあるねぇ。
高木社長
しかし、こうやって見ると感慨深い。君はどうかね。当時を思い出すかい?
高木社長
いやはや、そう言ってもらえると嬉しいよ。君には大変な思いをさせてきたからね。
高木社長
さて、CM明けはいよいよ私のインタビューが……って、君ィ、どこへ行くんだい?
高木社長
電話か。間が悪いね、君も。まぁ、録画はしてあるから楽しみにしていてくれたまえ。さて……
高木社長
『劇場はどんどんと姿を変えていった。あるときは水上に、ある時は雪原に』
高木社長
『そして、いつしか空を飛ぶ遺跡と化していた』
高木社長
『これは現在の765プロライブシアターである。知らない人が見たら博物館だと思うだろう』
高木社長
『山一つを買い取り、本物の化石を使った劇場は連日多くのファンで賑わっている』
高木社長
『その光景を遠くから高木が眺めていた』
高木社長
『「私はね、アイドルの完成形を見たいんだよ。皆が幸せになるような、そんなね」』
高木社長
『高木の挑戦は、まだ終わらない』
高木社長
ん～、実にいい番組だった。BDに数枚残しておかねば。おっと、EDがあったね。
高木社長
『765プロ。ここにその50人のアイドルがいる。彼女らが歩む先には何があるのだろうか』
高木社長
『夢。希望。名声。輝き。それを掴むのは彼女自身らの力によるものが大きい』
高木社長
『高木は言った。私はステージを提供する。ファンが見るのはステージではない、アイドルだ、と』
高木社長
『表舞台のアイドルの影となり、今日もまた高木はこの劇場で仕事に勤しんでいる』
高木社長
う～む、いつ見てもこの劇場は素晴らしいねぇ。しかし、収録にしては違和感があるような……。
高木社長
『アイドルたちがホームである劇場へ着く。彼女らは知っている。社長がいるからこそ今があると』
高木社長
『日頃の感謝の気持ちを胸に秘め、彼女らは息をひそめる。そしてドアに手をかけた』
高木社長
『日頃の感謝の気持ちを胸に秘め、彼女らは息をひそめる。そしてドアに手をかけた』バタン!!
高木社長
高木社長!誕生日おめでとうございます!
高木社長
『今日は7月6日。高木順二朗の誕生日だ』
高木社長
fin.
(台詞数: 50)