11月11日の思い出
BGM
ゲキテキ!ムテキ!恋したい!
脚本家
平沢ヒラリー
投稿日時
2016-11-15 16:48:13

脚本家コメント
すっかり遅れた時事ネタです。

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黒井社長
今月の11日が何の日だったか知っているか?
高木社長
いきなりやって来て唐突だな。むろん知っているとも、ポッキーの日だろう?
黒井社長
はっ!だから貴様は四流なのだ。正しくは「ポッキーとプリッツの日」だ、覚えておけ。
高木社長
ほう。プリッツの日でもあったのか、それは知らなかったよ。
黒井社長
ふん、それで流行を追う芸能事務所の社長がよく勤まるな。
高木社長
何とでも言え、こっちはその日とにかく大変だったのだからな。
黒井社長
ほう。貴様の所のアイドルをキャンペーンにでも使おうという物好きでもあったのか?
高木社長
…お前には言っても良いか。その日、ウチのアイドル達の大半がポッキーを持参してきてな。
黒井社長
馬鹿騒ぎの好きな貴様の所の連中らしいな。パーティーでもやったか?
高木社長
いや、その…ポッキーゲーム、という物を知っているか?
黒井社長
あの下品な遊びか、知ってはいるぞ。それがどうした…まさか。
高木社長
ああ。アイドル達の多くが密かにと画策していたようだ。誰が誰をとはさすがに言えないがね。
高木社長
それとなく注意したり止めたりするのに苦労したよ。秋月君にも迷惑をかけてしまったしな。
黒井社長
相変わらずだな貴様の事務所は。まるで幼稚園児の集まりだ。
高木社長
返す言葉もないよ、まったく。どうしてあんな下らない物が流行ったのだろうな?
黒井社長
…下らない、か。
高木社長
ああそうだろう。とはいえ若さから来る無分別さが少しだけ羨ましい気もしたよ。
高木社長
もっともついその気になって、キャバクラで女の子にそれをせがんだのは少々やりすぎだがね。
黒井社長
ふん、貴様は変な所で幼い。そんな体たらくでは一生四流のままだな、間違いない。
高木社長
はは、お前も相変わらず手厳しい。
黒井社長
こんな奴を一瞬でもライバル視していたかつての自分が情けないぞ、まったく。一体私が…
黒井社長
どんな気持ちでプリッツを持って来たと思っている?
高木社長
………何?
黒井社長
だからプリッツだ。11日はポッキー&プリッツの日だと言っただろう?
高木社長
あ、ああ。確かにそう教わったが。
黒井社長
貴様の所と違い、当日私の事務所はイベントで忙しくてな、暇が取れなかった。
黒井社長
だから今日持ってきてやったのだ、感謝するがいい。
高木社長
いや、黒井…お前何を考えている?
黒井社長
王者とは孤高の存在でなくてはならん、凡百のやり方を真似るつもりなどない。
黒井社長
ポッキーゲームがあるのなら、プリッツゲームも無くてはプリッツの立場が無いだろう?
高木社長
そ、そういう物か?
黒井社長
そういう物だ。
黒井社長
さあ…どうする、高木?
高木社長
黒井…

(台詞数: 34)