高木社長
諸君、おはよう!
高木社長
おや、誰もいないのかね。鍵を開けっ放しとは不用心な。
高木社長
事務所に音無君がいないから、劇場にいるかと思ったんだがなぁ
高木社長
私の「マジック大技林 ウルテク大特集」をどこにしまったか聞きたかったのだが。探してみるか
高木社長
しかし……久しぶりに劇場にきたが、こんなに静かなのか。いや……
高木社長
ふむ……これは望月君のゲームだな。同じものがこちらにも。これは、亜美くんのものか。
高木社長
この本は七尾君のものだな。この絵本は北沢君、我那覇君のライトノベル、律子君の資格本もあるな
高木社長
ふむ、給湯室は……これは、天海君の調理道具と足元には周防君の踏み台もあるな。
高木社長
おっと、この辺りには小麦粉が広がっているな。この足跡は……中谷君と大神君かな。
高木社長
箒を持ってこなくてはな。うわっ!なぜ、こんなのものがロッカーから……ははぁ、真美君か。
高木社長
ふむ、このギミックは真壁君のものだな。デザインは伴田君だな。野々原君の人形もある。
高木社長
っと……この歳で掃き掃除は腰にくるな。ちょっとソファーで横に……。ん?
高木社長
星井君の枕だ。こちらは宮尾君か。このクッションからは篠宮君がいつも使う香水の香りがするな。
高木社長
……さすがに止めておこう。飲み物でもいただこう。冷蔵庫は、と。おお、麦茶があるじゃないか
高木社長
わたしは麦茶に目がなくてね……ゲホッゲホッ!!うどんのつゆじゃないか。最上君だな。
高木社長
ふぅ……萩原君の緑茶は冷えても美味しいね。水瀬君のオレンジジュースは手を出すと後が怖いな。
高木社長
この抹茶ロールはエミリー君のものか。周りにある点心の山は佐竹君で、コロッケは二階堂君だな。
高木社長
……ふむ、この部屋には探し物はないようだな。隣のメイク室を見てみるとしよう。
高木社長
ここも久しぶりだが、随分と賑やかになっているね。このシューズは舞浜君、こっちは高坂君だな。
高木社長
この辺りの化粧品だけ他と趣向が違うな。所君だろう。こっちのアダルティなものは百瀬君。
高木社長
衣装棚も充実しているじゃないか。このフリフリは菊地君で、こっちのメルヘンなものは徳川君だな
高木社長
かなり際どいこの衣装は豊川君か。こちらの四条君の和服と交換させても面白いんじゃないか
高木社長
小道具もバッチリだな。これは永吉君の野球ボールで島原君のサッカーボール
高木社長
これは……フェンシングのソードか。田中君だね。ギターはジュリア君、バイオリンは箱崎君か。
高木社長
おっと、アルバムが落ちてきた。ふむ、松田君が撮った写真か。どれどれ
高木社長
伊吹君と北上君が飾り付けをしている写真か。二人のセンスは実に個性的で面白い。
高木社長
次は高槻君が高山君に料理を教えているところか。いつもは高山君が勉強を教えているから新鮮だな
高木社長
三浦君と天空橋君か。二人で買い出しをしている写真か。見ているだけで、気持ちが洗われるようだ
高木社長
横山君が矢吹君にたこ焼きを食べさせている写真か。熱そうに慌てる矢吹君も可愛いじゃないか。
高木社長
如月君と春日君と木下君。三人で歌のレッスンか。如月君も随分と優しい表情をするようになった
高木社長
最後は、馬場君と福田君。これはステージだな。ダンスをしているが、いつの写真だろう。
高木社長
(ピピピピピ)
高木社長
おや、音無君からか。もしもし私だ。今?劇場にいるのだが。え?ちょうどよかった?
高木社長
ステージのほうへ?わかった。すぐに向かうとしよう。なに?客席から来いと。
高木社長
何か準備するものはあるかね?おっと、切れてしまった。
高木社長
ちょうどよかったとは何があったんだろうね。しかし……
高木社長
劇場を始めて四年、みんな大変成長をしてくれた。喜ばしい限りだ。
高木社長
50人とも、それぞれの色を出して頑張ってくれた。
高木社長
50色の絵の具を混ぜれば、黒になる。逆を言えば、黒から50色が生まれるともいえるだろう。
高木社長
彼女らは私の大事な娘同然だ。もちろん、音無君も含めて。
高木社長
わたしは今年も一つ歳をとったが、みんなと過ごせることが一番のプレゼントだと思っている。
高木社長
ん!ティンときた!みんなにプレゼントをあげよう!
高木社長
そうだな……それぞれのカラーのサイリウムなんてどうかな。
高木社長
50色+1のサイリウムだ、きっと綺麗に違いないし、みんなも喜んでくれるだろう。
高木社長
そうと決まれば、っと、音無君から呼ばれているんだったな。
高木社長
折角だから音無君にも相談してみるか。律子君に相談すると怒られてしまいそうだからな
高木社長
さて、ステージに向かうとしよう。いったい、何の用事だろうね。
高木社長
ふむ……中が騒がしいようだ。多くの人がいるように思えるが、今日は休演のはず。
高木社長
まあ、中に入って見ればわかることだろう。
(台詞数: 49)